ウエスタン・リーグ開幕情報
WATCHウエスタン・リーグ開幕情報
NPBは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、既に始まっているオープン戦の2月29日以降の試合及びファームの教育リーグを無観客で行うと発表しました。
>> http://npb.jp/news/detail/20200226_01.html
今回は、無観客で行われたウエスタン・リーグの教育リーグの様子を紹介します。
セ・パ公式戦、ファーム公式戦は延期
当初の予定では、公式戦は3月20日に、ウエスタン・リーグは13日、イースタン・リーグは、14日にそれぞれ開幕する予定でしたが延期が決まり、4月10日以降の開幕が検討されています(3月15日現在)。
また、ウエスタンとイースタンの両リーグについては、3月中は無観客での練習試合として行われることになりました。>>http://npb.jp/news/detail/20200309_05.html
NPBとJリーグが共同で設立した対策会議に対し、専門家からの提言が出されるなど開催に向けた対策などが検討されている時期。正式な発表を待ちたいところです。
>>http://npb.jp/news/detail/20200312_01.html
教育リーグも「無観客」で開催
3月3日、大阪市舞洲地区にあるオセアンバファローズスタジアム舞洲に、ようやく球音が聞こえ始めました。教育リーグの初戦となるオリックスと中日の試合が開催されましたが、教育リーグも無観客で開催されるという情報が周知されているせいか、球場周辺を訪れるファンの姿は皆無でした。
舞洲地区には野球場の他、体育館やテニスコート、バーベキューエリア、芝生広場などの施設がありますが、平日とはいえ訪れる人もほとんど見かけませんでした。筆者が球場内に入る際には検温を求められるなど、いつもとは違うムードが漂っていました。
中日ドラゴンズはルーキー郡司選手が教育リーグにも出場
郡司裕也選手
「無観客」といういつもと異なる雰囲気での試合開催となったものの、グラウンド内には選手たちの元気な声が響いていました。とはいえ例年であれば教育リーグにも熱心なファンがスタンドで練習や試合を見守りますが、今年はファンの姿が全くありません。
そんな中で中日ドラゴンズの選手でひときわ目立った存在は、ルーキーの郡司裕也選手です。3日のオリックスバファローズ‐中日ドラゴンズの試合では7番捕手でスタメン出場しました。
慶應義塾大からドラフト4位で指名された後の神宮大会では、チームの優勝に大きく貢献しました。3日の試合では、初打席はライトフライに終わったものの、5打席で2塁打1本を含む3安打1四球と打撃センスの良さを感じさせてくれました。1軍でも通用する力は充分に持ちあわせているようです。
今年2年目になる滝野要選手は1番打者として出場。この日は2打席目にライトオーバーの本塁打を放ち、好アピールを行いました。
昨季のファーム公式戦では、9番で出場する機会が多く、打率2割5分、本塁打なしに終わっています。今季は一定のアベレージに加えて長打力が加われば一軍昇格の機会に恵まれるかもしれません。
カープ二軍は捕手争いが激戦
中村奨成選手
広島カープの二軍の今季の見どころは、正捕手の争いでしょう。昨年までは期待の若手といえば地元広陵高から入団し、今季3年目を迎える中村奨成選手です。
昨季は怪我に泣かされフル出場はできませんでしたが、22という背番号を付けていることからも期待の高さが分かります。しかし、今季は新人の石原貴規選手が加わります。
石原貴規選手は天理大の主砲として活躍してきました。打撃面に加え、肩の良さなどが期待できるだけに、中村選手とて油断はしていられません。また、練習では上記の二選手に加え、同じくルーキーで育成の持丸泰輝選手(旭川大高出身) が、植田幸弘二軍バッテリーコーチから熱心に練習を受ける姿が見られました。
3月6、7日にオリックスバファローズとの教育リーグの試合でスタメンマスクを被ったのはルーキーの石原選手です。この2日間で石原選手は打ち損じた当たりの凡打が多く、ヒットは3塁打1本に終わりました。しかし、試合数をこなすと様々なタイプの投手にも対応できるバッティングを見せられるのではないかと期待できます。
試合終盤には中村選手と交代しましたが、限られた出場機会に結果を出し一軍昇格の切符を手にしたいところです。一軍には會澤翼選手、ベテランの石原慶幸選手がいます。
また、坂倉将吾選手や磯村嘉孝選手が一軍に帯同することが多いため、どのようにしてここに食い込むかが見どころになってくるでしょう。広島カープは捕手争いが見どころです。
調整が順調な選手は?
メヒア選手
広島カープの二軍で調整している外国人にメヒア選手がいます。大きなホームランや軽快な守備を見せています。一軍から声がかかればいつでも出場できるのではないかと思えるくらい調整はできているようです。
また、昨季は一軍の登板機会があったアドゥワ誠投手はオリックスバファローズ戦に登板し5イニングを投げ許したヒットが2本のみとまずまずの内容でした。
今季で4年目になりますが、一軍に定着したいところです。先発である程度計算できる投手に成長したい一年になるのではないかと思われます。
現在のところ一二軍とも開幕が延期になり、いつ開幕するかが決まっていません(3月15日現在)。
ようやく「球春到来」と思いきや、ファンの立場では、球場で試合が見ることができずヤキモキする毎日ですが、選手にとってもレギュラーシーズンがいつ始まるのか分からない状態で調整をしなければならず、不安な毎日だという点ではファンと同じです。無事シーズンが開幕できる日を心待ちにしましょう。