ルカク、コスタ、サンチェスの三つ巴か?激戦!プレミアリーグの得点王レース大予想!

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ルカク、コスタ、サンチェスの三つ巴か?激戦!プレミアリーグの得点王レース大予想!

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プレミアリーグも残り10試合を切り、ラストスパートの季節となりました。チェルシーの優勝は濃厚ですが、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられる4位を巡るバトルと残留争いは、いずれも激戦。6位のアーセナルは、17年連続でキープし続けてきたCL出場権を逃すかもしれません。そしてもうひとつ、スリリングな展開となっているのが得点王レースです。
TOP画像:PHOTO by Александр Осипов

首位に立つロメル・ルカクは絶好調!

4月2日時点で首位に立っているのは、21ゴールを決めたベルギー代表FWロメル・ルカク。3月5日にエヴァートンのクラブ記録を塗り替える通算61ゴール目をゲットしたストライカーは、2月以降の8試合で9ゴールと絶好調。24歳未満で80ゴールに到達したのは、ロビー・ファウラー、マイケル・オーウェン、ウェイン・ルーニーとルカクだけです。

2ゴール差でルカクを追うハリー・ケインは、年明けからのプレミアリーグ9試合で11ゴールと量産体制に入っていたのですが、3月12日に行われたFAカップ準々決勝のミルウォール戦で右足首のじん帯を損傷してしまい、4月末のノースロンドンダービーまでは復帰できない見通しです。37節にはマンチェスター・ユナイテッドとの大一番があり、最後の4試合でライバルをひっくり返すのは厳しいでしょう。「今までにないぐらい、いいコンディションだ。この状態をキープしたいね」と語っていた昨季プレミアリーグ得点王は、2年連続の個人タイトルに届かないままシーズンを終えることになりそうです。


「このままいけば、25〜30ゴールも不可能じゃない」と語っていたハリー・ケイン。終盤戦でのリタイアは無念でしょう(PHOTO by Ardfern)

爆発力のサンチェスと安定感のジエゴ・コスタ

18ゴールのアレクシス・サンチェスと、17ゴールのジエゴ・コスタも得点王は射程圏内。ハットトリックを達成できれば、一気にルカクに並びます。総ゴール数ではひとつしか違わない2人は、中身を見てみると好対照。ウェストハム戦でハットトリックを決め、ハル・シティとの2試合で4ゴールのアレクシス・サンチェスは、18本のうち15本までが11位以下のチームからのゴールで、1試合2ゴール以上が5回と固め撃ちタイプ。ジエゴ・コスタはスウォンジー戦以外に2ゴールを挙げた試合がなく、3試合連続ノーゴールは1回だけとコンスタントに活躍しています。チェルシーのエースは、17点のうち決勝ゴールと同点ゴールが9本もあり、彼の勝負強さが首位独走の原動力だったといっても過言ではありません。


アーセナルが巻き返せるかどうかは、アレクシス・サンチェスが上位との直接対決で爆発できるかにかかっています(PHOTO by Ronnie Macdonald)

35歳のシーズンに15ゴールと衰えを知らないズラタン・イブラヒモヴィッチと、最下位サンダーランドで14ゴールを決めている34歳のジャーメイン・デフォーのベテランコンビは、ルカクが止まってくれなければ厳しそうです。9月18日のワトフォード戦から6試合ノーゴールとスランプに陥ったズラタンは、3月4日のボーンマス戦でタイロン・ミングスに肘打ちを喰らわせてしまい、30節まで3試合の出場停止。リーグ最少のミドルズブラに次ぐ24発と貧攻のサンダーランドで、総ゴール数の6割を決めているデフォーは、2月11日のサウサンプトン戦以降、5試合連続で沈黙しています。

得点王争いは、負傷のハリー・ケインを除く上位3人で争われるのではないでしょうか。ロメル・ルカク、アレクシス・サンチェス、ジエゴ・コスタ。彼らの残り試合をチェックして、得点王争奪戦の結果を予想してみましょう。


残り試合数と対戦相手を見ると有利なジエゴ・コスタは、4ゴール差を詰められるか!?(PHOTO by @cfcunofficial (Chelsea Debs) London)

最も得点王をほしがっているのはルカク!?

残り試合は、エヴァートンが8試合、チェルシーが9試合、アーセナルは10試合。エヴァートンはTOP7との直接対決3試合のうち2試合がアウェイですが、アーセナルは5試合ながら、敵地でのゲームはノースロンドンダービーのみ。4試合のチェルシーは、マンチェスター・ユナイテッド戦とエヴァートン戦がアウェイです。ルカクは試合数も相手関係も不利で、前半戦はワントップだったアレクシス・サンチェスは左サイドからゴールに向かわなければなりません。最近6試合を1勝1分4敗と不振のアーセナルは、攻撃力が落ちているのも気になります。

懸念が多い2人に対して、ジエゴ・コスタはお膳立てをしてくれるアザール、ペドロ、ウィリアン、セスクがいずれも元気です。2位に7勝点差をつけているコンテ監督のチームは、クリスタル・パレスに敗れたものの攻撃陣は好調を維持しており、チェルシーのエースがルカクに迫る可能性は高いのではないでしょうか。いや、それでも今季は、ルカクに逆らうのはやめておきましょう。エヴァートンからの契約延長オファーを断り、チャンピオンズリーグに出場するクラブへのステップアップをめざすストライカーが、「プレミアリーグ得点王」という勲章に対するモチベーションが最も高いはず。サンダーランド戦でハットトリック、ボーンマス戦で4発ゲットのルカクがもう1度爆発すれば、ジエゴ・コスタはそこでお手上げです。