パラリンピックの報奨金が増額 金メダリストは100万円から150万円に

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パラリンピックの報奨金が増額 金メダリストは100万円から150万円に

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日本障がい者スポーツ協会の発表によると、パラリンピックのメダル獲得者への報奨金が増額されることが分かりました。

現在の制度では、金メダリストには100万円、銀メダリストには70万円、銅メダリストには50万円の報奨金が授与されることになっています。今回の改定により、それぞれ150万円、100万円、70万円に増額されました。

この改正は、今年行われたソチ大会から適用されるため、アルペンスキーの男子滑降座位と男子スーパー大回転座位で金メダルを2つ獲得した狩野亮選手、同じくアルペンスキーの男子回転座位で金メダル、男子滑降座位で銅メダルを獲得した鈴木猛史選手、アルペンスキーの男子スーパー大回転座位で銀メダルを獲得した森井大輝選手、そしてバイアスロンで銅メダルを獲得した久保恒造選手の4人が対象です。

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発表では改正の考え方も明らかにされています。それによるとオリンピックと同額(金メダル300万円、銀メダル200万円、銅メダル100万円)を目指すものの、財源確保の問題もあることから、可能な範囲での改善として1.5倍程度の引き上げになったとのことです。

先月には、財源の1つである東京マラソンの寄付金が増加傾向にあることから、東京都からの報奨金増額の要請に同協会が検討中との報道がありました。東京マラソンの運営を担当する一般財団法人東京マラソン財団の発表では、今年の寄付金の総額は約2億6579万円で過去最高を記録したそうです。

ただし同協会の運営資金は年間約15億円前後ですが、6割程度を国などからの補助金が、3割程度を民間からの補助金や寄付金が占める状況が続いています。認定料や更新料、事業収益などもありますが、残りの1割程度に留まっており、協会独自の安定した収益の確保が望まれるところです。

photo by flickr_Christine Alder,flickr_Michael W Murphy

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