【東京パラリンピック2020に向けてPART4】パラリンピックで観戦できる自転車競技を一挙紹介

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【東京パラリンピック2020に向けてPART4】パラリンピックで観戦できる自転車競技を一挙紹介

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待ちに待った東京オリンピック・パラリンピックの年が、いよいよ始まりました。多くの選手たちは、それぞれオリンピック・パラリンピックの本番に向けて、すでにカウントダウンの体制に入っています。

この記事では、パラリンピックの自転車競技と、東京パラリンピックでパラサイクリングが観戦できる場所の情報をお送りします。

TOP写真:Photo by Yukari TSUSHIMA.

前回記事>>PART3「パラサイクリング・ビラ2019」

数字とアルファベットに注目。パラリンピックで使用される自転車とカテゴリー


Photo by Yukari TSUSHIMA.

パラリンピックで使用される自転車は4種類あります。まず、最初に自転車の種類から見ていきましょう。まず、2人乗りのタンデム自転車から始めます。前のパイロット役は晴眼者、後ろに視覚にハンディキャップのあるサイクリストが乗ります。自転車記号は「B」


タンデム自転車。Photo by Yukari TSUSHIMA.

続いて、通常の自転車の形態に近い二輪自転車です。この自転車は手や足にハンディキャップがあるサイクリストのためのものです。それぞれのハンディキャップに応じた補助器具を通常の自転車に装着して、レースをします。この二輪自転車の記号は「C」


二輪自転車。Photo by Yukari TSUSHIMA.

そして、下肢にハンディキャップを持つ人が乗る自転車が、このハンドバイクです。自転車記号は「H」。なお、ハンドバイクはロード競技のみで使用されます。


ハンドバイク。Photo by Yukari TSUSHIMA.

続いて、三輪自転車(トリシクロ)。脳性まひや重度の四肢障がいのあるサイクリストがこの自転車に乗ります。記号は「T」。三輪自転車もロードレースのみで使用されます。


三輪自転車(トリシクロ)。Photo by Yukari TSUSHIMA.

そして、各自転車のなかには、ハンディキャップの程度に応じたカテゴリー分類があり、選手たちはそのカテゴリーの中で順位を競います。

二輪自転車とハンドバイクの種目では、ハンディキャップの程度は1から5までの数字で表されます。1が最も障がいの程度が重く、数字が増えるごとにハンディキャップの程度が軽くなります。その一方で、三輪自転車のハンディキャップのカテゴリーは2種類のみ、そしてタンデムのカテゴリーは1種類のみです。


出典:https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-paralympic/p_road_cycling/index.htmlより筆者作成

パラリンピックの自転車競技・ロード競技編


タイムトライアルのスタート前。Photo by Yukari TSUSHIMA

パラリンピックの自転車のロード競技は、基本的に、ロードレースとタイムトライアル、そして、チームリレーの3種目です。

ロードレースは選手が一斉にスタートして、既定の距離を一番最初に走り終えた人が優勝者となる、レース形態。タイムトライアルは、選手が一人一人がスタートし、既定の距離を最も早く走った選手が優勝者となります。

前述した4種類すべての自転車がロード競技では使用されます。しかし、競技人数などの関係から、いくつかの異なるカテゴリーがまとめられて、レースをする場合もあります。次の表をご覧ください。


https://tokyo2020.org/jp/games/sport/paralympic/road-cycling/より筆者作成

障害の程度が異なる選手が一斉に走る場合には、レースタイムにハンディキャップを加算されたレースタイムが、それぞれの公式記録となります。

そして、パラサイクリング独自の種目が、チームリレーです。3人のハンドバイクの選手が3回走ることを繰り返し、レースをします。


チームリレーにて、次走者スタート前。Photo by Yukari TSUSHIMA.

つまり、選手A・選手B・選手Cの3人がいるチームが、チームリレーを走る時には、
選手A(1回目)⇒選手B(1回目)⇒選手C(1回目)⇒選手A(2回目)⇒選手B(2回目)⇒選手C(2回目)⇒選手A(3回目)⇒選手B(3回目)⇒選手C(3回目)⇒ゴール
という走順になります。

チームリレーには、陸上競技のようなバトンパスはありません。そのため、一人一人のサイクリストの走力がレースの結果に直結する種目と言えるでしょう。

パラリンピックの自転車競技・トラック競技編


リカルド・テン(Ricardo Ten )選手。ロード競技とトラック競技両方で現役の世界  チャンピオン。Photo by Yukari TSUSHIMA.

パラリンピックのトラック競技で使用される自転車は、二輪自転車とタンデム自転車の2種類です。種目は次の表をご覧ください。


https://tokyo2020.org/jp/games/sport/paralympic/road-cycling/より筆者作成

トラック競技は、タイムトライアルとパーシュートそして、二輪自転車のチームスプリントの3種目です。パーシュートは、2チームがホームストレッチ側とバックストレッチ側からスタートし、どちらか一方が相手のチームを追い抜いたチームが勝利するレースです。

もしも、双方追いぬくことができなかった場合は、既定の距離を走ったタイムの速いチームが勝者となります。

観戦場所は?


Photo by Yukari TSUSHIMA.

東京パラリンピックの自転車競技は、ロード競技は富士スピードウェイ、トラック競技は伊豆ベロドロームで開催されます。
*参考資料:https://tokyo2020.org/jp/games/sport/paralympic/road-cycling/

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