平野歩夢も挑戦意向!東京2020オリンピックの新種目・スケートボードのルール
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東京2020オリンピックの新種目・スケートボードは、世界大会で優勝するなど、日本には東京2020オリンピックでも活躍が期待される選手がたくさんいます。また、平昌2018オリンピックで、スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得したショーン・ホワイト選手や、銀メダルの平野歩夢選手も、挑戦意向を示したことで話題となっています。
今回は、スケートボードの「パーク(PARK)」と「ストリート(STREET)」の2種目のコースと採点方法を解説します。そして、東京2020オリンピックで期待される注目選手を紹介します。
TOP写真:Photo by Ricardo Abengoza Hernandez
コースと採点方法
「パーク(PARK)」と「ストリート(STREET)」の違いは、競技コースの違いです。「パーク(PARK)」は、お椀型などに湾曲したコースを使用します。
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「ストリート(STREET)」は、その名の通り、街中にある階段、縁石、手すりなどを模した構造物が設置されたコースを使用します。
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順位は、採点で決められますが、評価基準は現時点では以下の通り公表されています。スノーボードやフィギュアスケートに近いイメージです。大会が近づけば、より詳細な採点方法などが発表されることでしょう。
「パーク(PARK)」も「ストリート(STREET)」も基本的に自由演技です。例え同じ技でもスピードや高さ、技の組み合わせ等により評価が変わります。また演技の構成も重要な判断要素となります。両種目共通に独創性、構成、スタイル、完成度が評価され、さらに「パーク」ではエアートリック(飛び)の高さやスピードを、「ストリート」では様々なトリックにおけるボードコントロールを総合的に評価する採点競技です。※東京2020オリンピック公式サイトより
会場は有明BMXコース
会場は東京都江東区有明。選手村やメディアセンターからも近いウォーターフロントエリアの有明北地区に計画中です。この会場では、スケートボードの他、自転車競技(BMXレーシング、BMXフリースタイル)も実施されます。大会時には約5,000席の観客席が設けられる予定です。
ショーン・ホワイトと平野歩夢が東京2020オリンピックで再び対決!?
平昌2018オリンピックのスノーボードハーフパイプで金メダルを飾ったショーン・ホワイト選手は、プロのスケートボード選手としても超有名。アクションスポーツ最高峰の大会である、X Gamesで夏(スケートボード)と冬(スノーボード)の両方で何度も優勝を飾っています。そんなショーン・ホワイト選手は、東京2020オリンピックでのスケートボードについて、「難しい決断だが、練習すれば十分にできる。」と話し、意欲を見せました。
一方、ショーン・ホワイト選手に続き、平昌で銀メダルを飾った平野歩夢選手は、父・英功さんが運営する日本海スケートパークで幼い頃からスケートボードを始めました。また、平野選手が通う、日本大学スポーツ科学部には、高さ約5メートルのスケートボードのバーチカルランプが設置され、練習環境をサポートしています。
平昌2018オリンピックの帰国会見で、東京2020オリンピックのスケートボードで出場について問われると、「まだ平昌オリンピックが終わったばかりなので、まだ確実に出るとは言えないです。ゆっくり落ち着いて考えたいと思います。」と話しました。
東京2020オリンピックで期待の注目選手<男子編>
ここからは、東京2020オリンピックで期待の注目スケートボーダーを紹介します。
瀬尻 稜(せじり・りょう)選手
東京2020オリンピックは23歳で迎えます。5歳の時に父・英明さんのスケートボードで遊び始めたことをきっかけにスケボーを始めました。父・英明さんの指導は厳しく、技ができるようになるまで帰れないこともあったとか。
11歳の時には最年少でAJSA(日本スケートボード協会)グランドチャンピオンに輝き、16歳で3年連続4度目のAJSAプロツアータイトルを獲得しました。そして、17歳で日本選手初のワールドカップ優勝を飾るなど、国内だけでなく、世界大会でも優勝を重ね、世界に名を轟かせています。
堀米雄斗(ほりごめ・ゆうと)選手
東京2020オリンピックは21歳で迎えます。6歳からスケートボードをはじめ、高校生の頃にはアメリカのチームに入るため、単身渡米し、アメリカで活動しています。
2014年・2015年にAJSAグランドチャンピオンに輝き、2017年5月にストリートリーグ(SLS)ナイキ・プロオープンで過去日本人最高の3位に、6月にストリートリーグ(SLS)ナイキ・ワールドツアーで2位という快挙を達成しました。
池田大亮(いけだ・だいすけ)選手
東京2020オリンピックは20歳で迎えます。スノーボードを先に始め、オフシーズンのトレーニングに、4歳の頃からスケートボードをはじめました。U-14世界選手権で優勝を飾ると、2016年はAJSAグランドチャンピオンに輝き、AJSA国内ランキング1位を獲得。オリンピックの新種目となったことを受けて2017年4月に開催された、第1回日本スケートボード選手権大会では優勝、9月にニューヨークで開催したDamn Am 2017では、ベストトリックで優勝を飾るなど、世界で活躍しています。
堀米選手とは小さい頃から一緒に滑って来た良きライバルで、東京2020オリンピックでも「出るのであれば、金メダルを取りたい!」と明言しています。
東京2020オリンピックで期待の注目選手<女子編>
中村貴咲(なかむら・きさ)選手
東京2020オリンピックは20歳で迎えます。サーファーの父から誘われたことがきっかけで、6歳でスケートボードをはじめ、中学2年でアメリカで開催されたVANS US OPENで6位入賞。2016年6月にアメリカで開催されたX Gamesのパーク部門で、アジア人初の優勝を飾りました。世界に数人しかできないというミラーフリップ540(縦回転360度+横回転180度)も持ち技のひとつです。
西村碧莉(にしむら・あおり)選手
東京2020オリンピックは19歳で迎えます。8歳で姉2人と一緒にスケートボードを始めました。2012年に全日本スケートボード選手権レディース部門で優勝し、その後は海外の大会でも活躍を見せました。2017年4月には、第1回日本スケートボード選手権大会で優勝し、7月のX Gamesのストリート部門でアジア人初優勝を決めました。
東京2020オリンピックの新種目で日本人選手が輝く姿を期待して、今後の彼らの活躍を応援しましょう!