大人の泥遊びを子供にも。障害物レースが新たな家族向けイベントに。

大人の泥遊びを子供にも。障害物レースが新たな家族向けイベントに。 DO

大人の泥遊びを子供にも。障害物レースが新たな家族向けイベントに。

スポーティ

前回の記事で紹介した障害物レース(Obstacle Course Race)に、子供部門を追加するシリーズが増えてきました。メインの大人用コースとは別に子供用のコースを設けるケースがほとんどですが、中には子供部門のみに特化したシリーズもあります。

そのうちの一つ、Kids Obstacle Challenge は、子供専用(5歳〜16歳まで)の障害物レース・シリーズです。スバルがメイン・スポンサーにつき、全米各地でレースを開催しています。10月6日にカリフォルニア州・アーバイン市で行われたレースの様子をご紹介します。

泥だらけで走る子供たち

会場に入ると、コースの地図が目に入りました。この日のコースの距離は、約2キロ、障害物は15か所でした。大人のレースに比べますと、距離は短めですし、障害物も安全に配慮したものになっています。障害物レースと言えば、過激なコース設定で、人間の極限に挑む、みたいな雰囲気が売り物ですが、子供のレースでは楽しさが前面に出てきます。

それでも最初に行われたのは、エリート競技部門。10~13歳と14~16歳のグループに分かれてスタートします。競争ですから、子供たちは、みな運動会程度には真剣です。保護者は、コースの外から応援します。ちなみに、この日の優勝者賞品は電動スケートボードでした。


14~16歳エリート競技部門のスタート。高校の陸上部選手もいました。


泥の池に飛び込む滑り台。競技選手たちはここでもスピードを緩めません。

エリート競技部門に続いて、タイムを競わないファミリー部門のレースが行われました。こちらは、10歳以下の小さな子供が中心で、保護者も子供と一緒にコースを走ることが出来ます。大人は泥には、入っても入らなくてもかまいません。保護者の参加料金は無料とのことでした。家族向けのほんわかとした雰囲気が伝わってきます。


ファミリー部門のスタートを待つ親子たち。


ゴール!完走者にはメダルとバナナが待っています。

世界大会もあるスパルタン・キッズ

日本でも有名なスパルタン・レースは、数ある障害物レース・シリーズの中でも競技志向が強いのが特徴です。子供部門においても同様のようで、世界一の選手を決めるスパルタン・キッズ世界大会を開催することが既に決まっています。その記念すべき第1回は2018年11月17日にネバダ州ラスベガスの近くにあるLaughlinで行われます。

このスパルタン・キッズ世界大会に出場するのは、10歳から13歳までの若きアスリート達。出場資格を得るためには、過去1年以内に行われたスパルタン・レースの競技部門で3位以上の入賞歴があることが条件です。

12月15日に楽天生命パーク宮城(宮城県)で行われるスパルタン・レースでも子供部門は設けられています。日本から来年の世界大会へと進む子供が出てくるでしょうか。公式ホームページによると、第1回大会で使われる会場は来年以降さらに大きくなる予定です。

新たな家族向けイベントへ

大人が泥遊びをするという非日常性のコンセプトがうけて、障害物レースは2010年代に米国で急成長し、世界に広がりました。しかし、よく考えてみると、今どきは日本でも米国でも、泥遊びをする子供はめったにいません。

泥だらけになったり、池に飛び込んだり、崖によじ登ったりする楽しみを障害物レースで初めて知って、その楽しみを子供と共有したいと願う親と、自分もあんなことをやってみたいと思う子供は今後ますます増えてくるでしょう。

障害物レースは、そんな親子たちの新たな受け皿になっていくのかもしれません。


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