スペインで開催される自転車レース・カレンダー2019年度版・男子ロードレース編

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スペインで開催される自転車レース・カレンダー2019年度版・男子ロードレース編

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2019年、早くも一ヶ月が過ぎようとしているこのころ、ヨーロッパでは、ロードレースのシーズンが始まります。

今回の記事では、スペインで開催される自転車ロードレースのスケジュールとレースの見どころをご紹介します。

TOP写真:2015年のブエルタ・パイス・バスコにて。スタート前のミケレ・スカルポーニ (Michele Scarponi)
( Photo by Yukari TSUSHIMA)

シーズンインはスペイン南部で

日程
レース名
1月31日~2月3日 チャレンジ・マヨルカ
2月6日~2月10日 ボルタ・コムニタット・バレンシアナ
2月20日~2月24日 ブエルタ・アンダルシア・ルータ・シクリスタ・デ・ソル
3月25日~3月31日 ボルタ・カタルーニャ
4月6日 グランプレミオ・ミゲル・インドゥライン
4月7日 ブエルタ・リオハ
4月8日~4月13日 イツーリア・バスク・カントリー
4月14日 クラシカ・プリマベーラ
4月26日~4月28日 ブエルタ・カスティーリャ・イ・レオン
5月3日~5月5日 ブエルタ・アストゥリアス
5月9日~5月12日 ブエルタ・マドリード
5月17日~5月19日 ブエルタ・アラゴン
7月25日 プルエバ・ビリャフランカ
7月31日 シルクイート・ゲッチョ
8月3日 クラシカ・サン・セバスチャン
8月13日~8月17日 ブエルタ・ブルゴス
8月24日~9月15日 ブエルタ・エスパーニャ

*https://www.uci.org/road/calendarより筆者翻訳

ヨーロッパにおける自転車ロードレースのシーズンは、スペインのレースから始まります。この時期はスペイン南部やカナリア諸島で、トレーニングキャンプをしているチームも少なくありません。そのため、多くのチームがレースに参加します。

まず、シーズン最初のレースになるのが、1月31日からはじまるチャレンジ・マヨルカ(Challenge Mallorca)です。地中海に浮かぶマヨルカ島は、現在シクロツーリズモのメッカとして有名です。そんなこの島でのレースは、登りもこなせるスプリンターが好んで出走します。

マヨルカの翌週は、イベリア半島でのレースがスタートします。2月の第1週に開催されるのがボルタ・コムニタット・バレンシアナ(Volta a Comunitat Valenciana)。オレンジで有名なバレンシア地方を舞台とするレースです。今年は、バレンシア地方の南側のアリカンテ(Alicante)という街の周辺からレースがスタートします。このあたりは今年のブエルタ・エスパ―ニャの第1週の舞台となる場所でもあります。

このバレンシアでのレースで、勝敗を分ける重要な要素となるのが風です。この時期、バレンシアには北から強く冷たい風が吹きます。加えて、意外と山の多いバレンシアでは、風の向きが頻繁に変わります。選手たちは風との戦い方も考えながら走る必要があります。

2月下旬のレースの舞台は、アンダルシア地方です。太陽と海のイメージの強いこの地域ですがブエルタ・アンダルシア(Vuelta a Andalucía)は厳しい山岳の多い、登り主体のレースです。毎年ツールの上位入賞を狙う選手が数多く参加します今年もクリス・フルーム(Chris Froome)や昨年のこのレースの優勝者ティム・ウエレンス(Tim Wellens)をはじめとする有力選手が出走予定です。

3月下旬にあるのがボルタ・カタルーニャ(Volta Catalunya)。バルセロナ周辺がレースの舞台となります。しかし、このレースの勝敗を決めるのは、ピレーネー山脈沿いが舞台となる第3ステージから第5ステージまでの間。登りの得意なサイクリストたちがこのレースの主役になります。最終ゴールはバルセロナ市内のモンジュイックの丘です。

春のレース・バスク地方でのレースの後には。


2015年のブエルタ・パイス・バスクにて。Photo by Yukari TSUSHIMA

4月になると、スペイン北部バスク地方でのレースが続きます。まず、初めにグラン・プレミオ・インドゥライン(Gran Premio Miguel Indurain)。スペインの誇る大選手の名前を冠したこのレースは彼の出身地であるエステーリャ(Estella)が舞台。

その翌日はブエルタ・リオハ(Vuelta a La Rioja)がログローニョで開催されます。そして4月8日からは、昨年からレース名をイツーリア(ITZULIA)に変更したブエルタ・パイス・バスコ(Vuelta al País Vasco)が開催されます。自転車ファンの多いこの地域でのレースは、もちろん山岳主体のハードなものです。

今年の初日は約12㎞の個人タイムトライアル。有名なアラッテ(Arrate)の登りが第5ステージのゴール地点です。イツーリアのレースが終了した翌日には、クラシカ・プリマべーラ(Clásica Primavera)が、ビルバオの近くのアモレビエッタ (Amorebieta)という街で開催されます。このレースが終わると、怒涛のバスク・レース週間も終わりを迎えます。

しかし、スペインの自転車レースはここからが本番。4月下旬から5月中旬までの間、毎週末に3日間あるいは4日間のレースが開催されるのです。

まず、4月下旬はブエルタ・カスティーリャ・イ・レオン(Vuelta a Castilla y León)。5月最初の週末はブエルタ・アストゥリアス(Vuelta a Asturias)、その翌週はブエルタ・マドリード(Vuelta a Madrid)、そしてブエルタ・アラゴン(Vuelta a Aragón)と続きます。

今年のブエルタ・カスティーリャ・イ・レオンは、この地方の中部にあるのバヤドリード(Valladolid)周辺が舞台となる予定です。

そして、日本の自転車ファンに今年注目していただきたいレースが、その翌週のブエルタ・アストゥリアスです。このレースで頻繁に登場するアルト・デ・アセボ(Alto de Acebo)という登りは、今年のブエルタ・エスパーニャの第15ステージのゴール地点です。日本の自転車ファンにはあまりなじみのない登りゴールかと思いますので、ブエルタ・アストゥリアスのレースを見て予習しておくのもよいかもしれません。

その翌週のブエルタ・マドリードは4日間のレース。実は、マドリード近辺は山の多い地域であるため、このレースも山岳主体のレースになります。しかし、このレースの最終日は、マドリード市内のサンティアゴ・ベルナデウ・スタジアムをスタートおよびゴールとする周回コース。スプリンターたちはここで本領を発揮します。

そして、最も山岳が厳しいであろうレースが、5月半ばに開催されるブエルタ・アラゴンです。去年から復活したこのレースの舞台となるのがピレネー山脈の麓のアラゴン地方です。昨年のこのレースの最終ゴール地点は標高1930mのアルト・デ・アンピル(Alto de Ampiru)でした。今年もこのゴール地点同様、ハードな登りのコースを大会側は準備している模様です。

その後、5月下旬から7月中旬の約2か月間、スペインでの男子のプロのロードレースは一旦、休憩期間に入ります。

夏から秋-ブエルタ・エスパーニャに向けて


2018年のプルエバ・ビリャフランカ。Photo by Yukari TSUSHIMA

7月末から、スペインでの男子プロのロードレースが再開されます。まず、7月から8月上旬は、再びバスク地方でレースが開催されます。

7月25日はプルエバ・ビリャフランカ(Prueba Villafranca)。サンセバスチャンからほど近いオルディジアという村をスタート・ゴールとする周回コースです。このレースの6日後には、ビルバオの近くのゲッチョという港町で、シルクイート・ゲッチョ (Circuito Gexto)というレースが開催されます。ちなみに、この2つのレースのスタート時間はともに朝9時からです。

そして、8月3日に開催されるのがクラシカ・サン・セバスチャン(Clasica San Sebastián)。ツール・ド・フランスを走り終わった選手たちが、バスクに集合します。

8月中旬に開催されるブエルタ・ブルゴス (Vuelta a Burgos) は5日間のレース。 強風で有名なブルゴス周辺を、ブエルタ・エスパーニャ出走を予定する選手たちが走ります。そして、8月24日からブエルタ・エスパーニャ(Vuelta a España)がスタートします。

今年はアリカンテをはじめとするバレンシア地方が第1週目の舞台となります。そして、ブエルタが最終ゴール地点のマドリードに到着するのは、9月15日。この後、オフシーズンを迎えます。

今では、ライブストリームによる中継を通して、数多くのスペインでのレースが日本で観戦できるようになりました。スペインのレースを日本でも、どうぞお楽しみください。


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