日テレ・ベレーザ籾木結花選手登場!Academia Ambistaトークセッション

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日テレ・ベレーザ籾木結花選手登場!Academia Ambistaトークセッション

スポーティ

ナイキジャパンでは、様々な形で女子サッカーを盛り上げるための取り組みを行っています。その一環として昨年12月にナイキとローレウス財団が展開するプログラムシップに参加したAcademia Ambistaで、日テレ・ベレーザ所属の籾木結花選手が中学生を対象に、女性アスリートの心構えやキャリアの考え方などを伝えるトークセッションを2月6日(木)に開催しました。

NPO法人スポーツカントリーアンビスタ代表理事の石尾潤氏と籾木結花選手のトークセッションの様子をお届けします。

父の影響で始めたサッカーとプレースタイル

トークセッションが始まり、まず籾木選手がサッカーを始めたきっかけについて、次のように話しました。

サッカーを始めたきっかけは父の影響です。幼稚園に入った頃にはボールを蹴って遊んでいました。小さい頃から体を動かすのが大好きで、本格的にサッカーを始めたのは小学2年生からです。小学生の時は、男子と試合をしてもさほど差が無かったのですが、中学生になると相手の体格も大きくなり、急に何も出来なくなりました。その中で、自分がどうやったら大きな相手に勝てるのかを考えた結果、「常に相手の逆を取る」ことが自分の生き残っていく道だと思い、練習に取り組んできました。

勉強との両立

中学生の頃は試験前に休む日を決め、監督に伝えていましたが、高校生になると、休める時間も少なくなってきたと言います。

1回1回の授業を集中して頑張っていました。電車での移動時間を使って勉強もしました。夜は早く寝て、朝、早く起きて学校に行って勉強時間を確保し、テストに望んでいました。

サッカーだけに集中する方が上手くなるという考え方もありますが、サッカー以外の人たちと会い、色んな考え方、角度から、見えてくるものがあると思うので、サッカーと勉強を両方やっていてよかったです。

大学進学と女性アスリートの現状

セッションが進む中で、中学生には気になるトピックの勉強とスポーツの両立に続き、大学進学について、また女子サッカーが置かれている現状について話をしてくれました。

日テレ・ベレーザは日本一のチームですが、収入面でサッカーだけでは生活が苦しいのが、女子サッカーの現状です。サッカーだけを仕事にしてお金を稼ぐことが難しいのは、中学生の頃から分かっていました。選手としてやっていくにしても、仕事は別でやらなければならないと思っていました。選手でいられる期間は人生で見ると短いので、引退したあとも大学の4年間で勉強することは、その後の人生にも活きてくると思いました。仕事をしながら、スポーツに打ち込むのが良さでもあり、課題でもあります。そのあたりが難しいですが、女性アスリートの価値として世の中に発信していきたいです。

仲間を大切にしよう

中学生から、次のような質問があがりました。
ーーメンタルが落ち込んだ時、どうしたら回復出来ますか?

1ヵ月で3回の肉離れをし、半年休むことになった時がありました。リハビリしていても先が見えず、モチベーション、目標を見失っていた時がありました。その時に心の支えになってくれたのが、一緒にリハビリをしていたチームメイトでした。チームメイトの存在は本当に大切で、仲間がいるから今の自分があります。仲間を大事にしていけば、メンタル、モチベーションを高く保っていけると思います。

自分の判断基準を持つことが大事

籾木選手は参加者に次のようなメッセージを送りました。

次の進路として高校を選ぶとき、高校で女子サッカーをすることを1つの目標として持って欲しいです。その先の大学選択のときにも、自分にとって何が大事なのかを、大事にして欲しいです。私は大学もサッカーも自分よりもレベルの高いところに身を置くことで、成長出来る場所を選んで行くことを判断基準にしてきました。みなさんにも自分の中での判断基準を持って欲しいし、自分の判断基準で選んだなら後悔しないはずです。頑張って欲しいです。

サッカーとビジネスの先駆者になりたい

最後に、自身の今後の目標について話しました。

中学生の頃は、仕事をしながらサッカーしているという漠然としたキャリアを描いていました。今、女子サッカーは、男子のように完全にプロではないので、自分が好きと言えば続けられる環境があります。その中で目指したいのは、女性特有の持っている強さをもっと知って欲しいし、サッカーとビジネスを両立しながら、引退したあともビジネス界でサッカーのように結果を残していきたいです。自分が影響を与えるような先駆者(パイオニア)になっていきたいと思います。



文章=関谷倫和(Sportie編集部)