大きな変革を遂げたクロスフィット・ゲームズ。その背景と2019年大会の見所。

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大きな変革を遂げたクロスフィット・ゲームズ。その背景と2019年大会の見所。

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世界中から40万人以上が参加したオンライン予選「クロスフィット・オープン」が終了しました。 次のビッグイベントは、クロスフィットの世界大会であるクロスフィット・ゲームズです。2019年のクロスフィット・ゲームズは、7月29~8月4日にアメリカ・ウィスコンシン州マディソンで行われます。

「地上で最もフィットネス能力が高い(Fittest on Earth)男女を決める」のキャッチフレーズで人気を集めるこの大会の概要と歴史は、昨年の記事で紹介しました。

今年からクロスフィット・ゲームズは、組織変革に伴って代表選手の選考方法が大きく変わりました。その結果、今年で13回目を数えるこの大会に初めて日本人男女が出場します。

今回は、その変革の背景、そして2019年大会の見所を紹介します。

一層の国際化へ

*注:クロスフィット・ゲームズには一般男女個人部門、チーム部門、マスター及びティーン部門がありますが、ここでは最も注目度が高い一般男女個人部門に限って話を進めます。

昨年までは、第1段階のクロスフィット・オープンが終了すると、次の第2段階として、世界を8つの地域に分け、それぞれの地域でオープン予選の男女上位40名が地域予選で競いました。

そして、その各地域予選のトップ男女5名づつ、8地域から合計で男女40名の選手がクロスフィット・ゲームズに出場資格を得るという選考方法でした。

今年から採用される新選考方法では、第2段階の地域予選がなくなりました。そして第1段階のクロスフィット・オープンで世界中トップ20位の男女がまず代表シード権を得ます。次いで、各国ごとのトップ男女1名づつもまた代表権を得るのです。

各国から代表選手が選抜されることは、クロスフィット・ゲームズにおいてとても大きな変化を意味します。クロスフィットは世界中に広がり、数多くの国で行われています。

しかし、やはり新しい競技ですので、国によって選手層の厚さとレベルには大きな差があります。発祥地の米国の競技人数が圧倒的に多く、自然とトップ選手の多くが米国人です。

例えば、今年のオープン予選においても、男子トップ20人のうち13人、女子トップ20人のうち9人が米国人です。アジア太平洋地域ではオーストラリアが群を抜いて強く、昨年の同地域代表の男女10人全員がオーストラリア人でした。

新選考方法によって、今年から出場選手が所属する国の数が飛躍的に増えることになるのです。今までクロスフィット・ゲームズに手が届かなかった数多くの国の選手がチャンスを得ます。日本を例に取りますと、未だかってクロスフィット・ゲームズの一般個人男女の部に出場した選手はいなかったのですが、今年からは必ず誰かが日本を代表してこの世界大会に臨むことになります。

クロスフィットの公認(Affiliate)ボックスが1つ以上ある、と言うのがクロスフィット・ゲームズに選手を派遣する必須条件なのですが、その条件を満たす国は160以上あると言われています。

その全ての国から代表選手が、クロスフィット・ゲームズが行われるウィスコンシン州マディソンまでやってくるとは到底思えませんが、少なくとも選手の殆どがごく少数の国に集中していた昨年までとは大会の様子が大きく様変わりすることは間違いありません。

開会式や選手入場のセレモニーが行われるとしたら、我々はそこで数多くの国旗を目にすることになるでしょう。オリンピックのようにとまではいかなくても。


この他にクロスフィット本部が認定する外部主催の大会(Sanctioned Events)が世界各地で16個あり、そこでの優勝者男女1名づつもクロスフィット・ゲームズに招待されることになっています。

新たな伝説は生まれるか。注目される2人のディフェンディング・チャンピオン。

昨年のクロスフィット・ゲームズ2018では、男女とも前年度の優勝者が連覇を果たしました。男子の部ではMathew Fraser(米国)が3連覇、女子の部では、Tia-Clair Toomey(オーストラリア)が2連覇を飾ったのです。

今年もこの2人が最有力候補であることは間違いないでしょう。もしMathew Fraserが、今年も優勝すれば、クロスフィット・ゲームズ史上最も有名な選手であるRich Froning Jr. が、2011-2014に達成した4年連続に並ぶことになります。

Tia-Clair Toomeyが優勝すれば、3年連続は女子部門では史上最高記録になります。Mathew Fraserはオープン予選を今年も世界全体1位で通過していますが、Tia-Clair Toomeyは12位につけています。

果たしてこの両ディフェンディング・チャンピオンが新たな伝説を生み出すことになるのでしょうか。

注目の初日。何が行われる?

競技方式においても大きな変化があると予想されます。昨年までは男女40名づつだった出場選手数が今年からは大幅に増えることになり、また代表国によって選手間に大きなレベルの差が生じることは明らかだからです。従って、1週間に渡る開催期間の早い段階で、ある程度まで人数を絞り込む選抜のための競技が行われると見られています。

クロスフィット・ゲームズの競技会場は主に3つに分けられます。普段はアメフトや陸上競技などが行われるフィールド、テニスなどが行われるスタジアム、そして湖や山などのアウトドアです。

最終日のハイライトはサイズ的には3つの中で最も小さいスタジアムで行われますので、それまでには競技を行う選手の人数をトップ数十名ぐらいに減らしておかないといけないからです。

クロスフィット・ゲームズにはトライアスロン、ウェイト・リフティング、ストロングマン・コンテスト、障害物レース、サスケなどに見られる、ありとあらゆる競技の要素が含まれます。

そのどれをとっても選手によって得意・不得意がありますので、最初の振るい分けで何が行われるかは大きなカギとなります。

しかしながら、クロスフィット・ゲームズでは、どのような競技が行われるかは大会直前まで明らかにされません。「予測不可能な未知的状況」に挑む選手たちの挑戦をぜひ多くの人に見て頂きたいと思います。全ての競技は下の公式サイトでライブ中継されます。


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