ブエルタ・エスパーニャで見たあの山に挑む!名サイクリストと走るマルチャ・シクロツーリスタ・べデラルサ

ブエルタ・エスパーニャで見たあの山に挑む!名サイクリストと走るマルチャ・シクロツーリスタ・べデラルサ DO

ブエルタ・エスパーニャで見たあの山に挑む!名サイクリストと走るマルチャ・シクロツーリスタ・べデラルサ

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昨年のブエルタ・エスパーニャの第9ステージのゴール地点となったラ・コバティーリャ(La Covatilla)。この山を登るサイクリング・イベントが毎年6月に開催されます。それが、マルチャ・シクロツーリスタ・べデラルサ(Marcha Cicloturista Bedelalsa)。

自転車好きのサイクリストとともにイベントに参加するのは、スペインが誇る往年の名サイクリストたちです。

憧れのサイクリストと一緒にスペイン有数の登りに挑む、このサイクリング・イベントの現地レポートをお送りします。

TOP写真:スタート前にミゲル・インドゥライン氏(写真右)と記念撮影をする参加者。Photo by Yukari Tshusima

ラ・コバティーリャ


Vuelta a España 2019年のブエルタ・エスパーニャの第9ステージ

昨年のブエルタ・エスパーニャの第9ステージのゴールとなったラ・コバティーリャ。ベン・キング(Ben King/ Team Dimention Data)選手の優勝を憶えている方も多いのではないでしょうか。

そのラ・コバティーリャを舞台にしたサイクリング・イベントが、毎年6月最初の日曜日に開催されます。それがマルチャ・シクロツーリスタ・べデラルサ。毎年1000人ほどのサイクリストが参加します。

スタート地点となるのは、ブエルタ・エスパーニャでも選手たちが走った、スペイン北東部のベハール(Bejar)という村。

レースのスタートは、朝8時30分。スペインのサイクリング・イベントの多くは、朝が早いので、時差ボケの方は要注意です。

参加した往年の名サイクリストの顔ぶれ


豪華な顔ぶれが並びます。Photo by Yukari TSUSHIMA

このイベントには、ゲストサイクリストとして、スペインの往年の名選手が勢ぞろいしました。まずは、スペイン自転車界の至宝、ミゲル・インドゥライン(Miguel Indurain)氏。


ミゲル・インドゥライン氏(写真右から2人目)。Photo by Yukari TSUSHIMA

ツール・ド・フランス5連覇(1991~1995)、ジロ・デ・イタリア2連覇(1992~1993)、タイムトライアルの世界チャンピオン(1995)、アテネオリンピックでの金メダル(1996)と、輝かしい記録を持つ名選手が、この日たくさんのサイクリストと一緒にイベントを楽しみました。

もちろん、レース前後には彼をたくさんのファンが取り囲みます。今回は彼のお兄さんも一緒にイベントに参加しました。


ペドロ・デルガド氏。Photo by Yukari TSUSHIMA

そして、こちらもツールの優勝者であるペドロ・デルガド(Pedro Delgado)氏。1988年のツールで優勝。加えてブエルタ・エスパーニャでは2回の優勝(1985年と1989年)を誇る名選手。スペイン国営放送でツールやブエルタの解説をしているため、いまだに人気者なのです。


オスカル・プジョル氏(写真右)。Photo by Yukari TSUSHIMA

今回、このイベントに駆け付けたのが、昨年まで日本のチームUKYOでサイクリストとして活動していた、オスカル・プジョル(Oscar Pujol)氏。実は、当初彼もサイクリストとしてこのイベントに出走予定でしたが、なんと2週間前に左腕を骨折。

そのため今年、彼が自転車で走る姿を見ることはできませんでした。しかし、彼はベハールのスタート地点に姿を現し、おなじみの笑顔で参加者たちを応援していました。


ロベルト・エラス氏。Photo by Yukari TSUSHIMA

他にも、サラマンカ出身でブエルタ・エスパーニャの連続総合優勝経験のあるロベルト・エラス(Roberto Heras)氏、1980年代にブエルタのリーダージャージを着てこのベハールに到着したこともあるラウデリィノ・クビーノ(Laudelino Cubino)氏等、豪華なサイクリストたちが集まりました。

コースは2種類


Photo by Yukari TSUSHIMA

たくさんの元プロ自転車選手が参加するこのイベント。しかし、このイベントの主役は、自転車に乗ること自体を楽しむサイクリストたちです。そのため、多くの自転車好きがこのイベントに集まります。

そんな参加者が挑むこのイベントのコースは、「フォンド」と「グラン・フォンド」の2種類。「フォンド」の距離は116km、獲得標高は2700m。一方、「グラン・フォンド」の距離は141km で獲得標高は3600mです。「フォンド」は距離こそ短いものの、登りはハード。そして、「グラン・フォンド」はそのハードな「フォンド」を走った後、ラ・コバティーリャを登ります。

このイベントに参加するのは、2輪の自転車だけではありません。視覚に障害を持つサイクリストもタンデム自転車で参加しました。今年は4組のタンデム・サイクリストが参加しました。


タンデム自転車の参加者。Photo by Yukari TSUSHIMA

また、女性のサイクリストの参加も珍しくありません。そして意外と一人で参加している人も少なくないので、気軽に参加できるイベントなのです。

このイベントを楽しむために


Photo by Yukari TSUSHIMA

距離も長く、登りもきついこのコース。来年の参加を考える人は、今のうちから登りのトレーニングをしておいた方が良いかもしれません。また、スタート・ゴールとなるベハールは小さな村なので、ホテルの予約は早めにした方が良いでしょう。

また、来年もこのイベントは6月最初の日曜日に開催予定です。この時期のスペインの山間部は冷え込むこともある一方で、とても暑くなることもあります。暑さ寒さ両方に対応できる服装を準備しいた方が良いでしょう。

スペインの自転車イベントに参加したい人は、来年の参加をぜひ考えてみてはいかがでしょうか。


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