四国アイランドリーグplus情報ガイド
WATCH四国アイランドリーグplus情報ガイド
前期は、徳島インディゴソックスが優勝しましたが、後期は、愛媛マンダリンパイレーツ、香川オリーブガイナーズ、徳島インディゴソックスの3球団で熾烈な首位争いが繰り広げられています。
今回は、四国アイランドリーグplusの選手と球場の紹介に加え、今季一部の試合で導入されている7イニング制の試合について紹介します。
試合前セレモニー
ドラフトを待つ選手たち
1.稲垣将幸(クリス)選手 内野手
187㎝/100㎏ 右投げ右打ち
所属:愛媛マンダリンパイレーツ
今季3年目の21歳です。香川オリーブガイナーズに在籍していましたが、後期から愛媛マンダリンパイレーツに移籍しました。移籍とともに登録名もクリスから稲垣に変更しています。今季、本塁打はまだ出ていませんが長打力とアベレージ、どちらも可能性を持っている選手です。実力を発揮してさらに上のレベルを目指して欲しい選手です。
2.平間隼人選手 内野手
171㎝/76㎏ 右投げ右打ち
所属:徳島インディゴソックス
現在、リーグトップの36盗塁をマークしています。先頭打者として塁に出ると、積極的に走ってきます。今季、徳島インディゴソックスは足の速い選手が多く機動力も活かせるのが特徴ですが、平間選手は相手投手からすれば、最も塁に出したくない選手の一人でしょう。
打っては3割近いアベレージをマークするなど先頭打者としてインパクトのある選手です。
3.岸潤一郎選手 外野手
174㎝/77㎏ 右投げ右打ち
所属:徳島インディゴソックス
ここまで29盗塁と、平間選手に次いでリーグ2位の成績です。徳島インディゴソックスの3番打者として3割近い打率に加え3本塁打を放つなど、頼もしい存在です。出塁すれば果敢に走り、すぐさま二盗三盗を仕掛けてきます。投手のクセを盗む技術も上手い選手です。平間選手とともに足を活かして得点を奪う試合を見せてくれています。
4.石田啓介選手 投手
183㎝/85㎏ 右投げ右打ち
所属:香川オリーブガイナーズ
今季1年目の投手です。関西国際大に所属していた昨季は、それほど目立った存在ではなかったものの、四国アイランドリーグplusへ来て、徐々に力を付けてきているように思えます。今季は既に27試合に登板し、うち5試合に先発。ここまで4勝1セーブをあげ、防御率4.02を記録しています。さらに1年から2年、しっかり投げ込めば大きく成長していく投手です。
一部で7イニング制導入
今季、四国アイランドリーグplusでは新しい取り組みを行っています。一部の試合を7イニング制で行うというものです。
前期では、対象となるのは雨天中止となった時の振替試合でした。(元々試合が組まれている日に振替試合がダブルヘッダーで開催の場合は、元々組まれている試合も7イニング制で実施)。
後期では対象の試合が増え、デーゲームの試合にも実施されました。
7イニング制の主な目的は、選手や審判団、ボールボーイ、観客らの熱中症予防のために「熱中症ゼロプロジェクト」として実施されています。
その他にも、全ての観客に無料でペットボトルのお茶を配ったり、3回終了後には選手や審判団らもお茶などが飲めるように「給水タイム」を設けるなど、対策がとられています。なお、9イニング制で実施されているナイターの試合でも3回と7回終了時に給水タイムが実施されています。
7イニング制の導入のもう一つの目的は試合時間短縮です。筆者が四国アイランドリーグplusの試合時間を調べたところ、9イニング制の試合より7イニング制の場合は30~40分早く終わっています。
真夏の炎天下での試合が早く終わるのは、観る側としても幾分か楽に感じました。選手たちにとっても負担は減るだろうと思われます。「野球は9イニング制か7イニング制か」という根本的な問題もありますが、四国アイランドリーグplusが実施している取り組みは、熱中症予防という点では意味のあることといっていいでしょう。今後はどうなるのか見守っていきたいところです。
球場ガイド
■三好球場
中堅120メートル、両翼92メートル
筆者が足を運んだことのある球場で最もロケーションのよい球場が徳島県西部の三好市にある三好球場です。かつて甲子園を沸かせた池田高校もここ、三好市にあります。
スコアボードは得点とボールカウントなどが表示されるのみ。選手名は場内アナウンスされるのみです。球場は吉野川の河川敷にあり、外野スタンドはなく、レフトフェンスの向こうは吉野川になります。
大歩危、小歩危、さらにはかずら橋など観光名所も近くにはあります。ただ、球場へのアクセスにかなりの難があります。JR土讃線からは近いものの、最寄りとなるJR阿波池田駅からは結構な距離になります。
球場へは、阿波池田駅前から四国交通バスもしくは三好市営バスがあります。板野バス停で下車し徒歩15分程度、往路、復路とも事前に時刻をチェックしておく必要があります。観光を兼ねて寄ってみるのもいいかもしれません。
■川之江球場
中堅120メートル、両翼92メートル
愛媛県四国中央市にあります。球場は瀬戸内海に面した浜公園にあり、スタンドからは穏やかな瀬戸内海の光景とともに、川之江城の天守閣を望むことができます。ライト場外にボールが飛ぶと、そこは瀬戸内海になります。
比較的アクセスは良く、JR予讃線の川之江駅から徒歩で20分程度。途中に漁港もあり潮の香りが漂います。のんびりと球場まで歩くのもいい距離です。