未来へ羽ばたくリオの星!若い才能が結集した学生オリンピック選手たち

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未来へ羽ばたくリオの星!若い才能が結集した学生オリンピック選手たち

スポーティ

いよいよ今週開幕するリオデジャネイロオリンピック。今大会にもこれまでの活躍から、安定した成績が期待出来る日本人選手がたくさんいます。男子体操で団体個人共に期待がかかる世界王者内村航平、共にオリンピック4連覇のかかるレスリング女子の吉田沙保里と伊調馨などなどなど。彼らは日本に何個のメダルをもたらしてくれるのでしょうか。

さて、今大会にはそんな選手の他にも、若い世代の選手が数多く出場します。そこで今回はリオ五輪に出場する選手たちの中でも特に若い、学生のオリンピック選手たちを紹介したいと思います。

競泳にはメダル獲得に期待がかかる学生選手がたくさん!

まずは水泳競技に出場するオリンピアンから。男子個人メドレーで世界をリードするのは萩野公介と瀬戸大也(だいや)。萩野選手は背泳ぎと自由形、瀬戸選手はバタフライと平泳ぎを得意としています。バタフライから背泳ぎ、平泳ぎ、自由形と続く個人メドレーは、最初のバタフライで瀬戸選手がどのくらいリードを広げられるか、萩野選手がバタフライと平泳ぎを僅差で食らいつき、最後に得意の自由形に上手く繋ぐことができるかが見所です。

萩野公介(写真左)と瀬戸大也(写真右)は子供の頃からのライバル。どちらも金メダル獲得が期待出来る日本のエースに成長。

男子200mバタフライの坂井聖人(まさと)は、憧れの瀬戸を追って早稲田大学に進学し、ともにオリンピックの舞台に立てるまでに成長しました。同じく早稲田大学に所属するのは、共に平泳ぎの渡辺一平(いっぺい)と渡部香生子(かなこ)のダブルわたなべ。

男子200m平泳ぎに出場する渡辺選手は、193cmの長身を武器に、2004年アテネ大会から続く平泳ぎのメダル獲得に注目が集まります。一方の渡部選手は女子200m平泳ぎの他にメドレーにも出場。2015年の世界水泳では、200m個人メドレーで銀メダル、200m平泳ぎで金メダルを獲得。リオの舞台でも金メダルが近い選手として注目されています。

萩野選手と同じ東洋大学4年で、100m自由形の日本記録保持者である内田美希は400mリレーに登場します。

若くして実力派ぞろい!未来を担うエースたち

4年前は僅差で出場を逃した女子800mリレーには、五十嵐千尋、持田早智、青木智美の3学生が初出場し、雪辱を誓います。このうち持田選手は17歳になったばかりの現役高校生というので驚きです。

競泳には持田選手の他にも、高校生オリンピアンが出場します。個人メドレーに日本体育大学の寺村美穂と共に出場するのが高校生の今井月(るな)。キュートなルックスの今井選手は、全中水泳競技大会の100m・200m平泳ぎのタイトルホルダー。日本選手権の200m個人メドレーでライバルたちを退け、見事リオ五輪代表選手になりました。

他にも、成長著しいバタフライ代表、100mの池江璃花子と200mの長谷川涼香も現役の高校生。池江選手はバタフライの他に自由形やリレーなど7種目に出場する、まさしくスーパー高校生です。

これらの高校生オリンピアンよりさらに若いのが、400mメドレーリレーに出場する酒井夏海。彼女はなんと現役の中学生で15歳!競泳競技における中学生のオリンピック代表は20年ぶりだそうです。

写真左から今井月、寺村美穂、渡部香生子。現役高校生の今井選手はモデルになることも夢見ているそう。

以前Sportieでも紹介した高校生、高飛込の板橋美波は日本選手権を最年少で制覇した逸材。彼女にしかできない大技、前宙返り4回半抱え型は見逃せません。

また、かつて世界を魅了したシンクロは、昨年復帰した井村コーチの手腕で再びメダル争いに参戦。チーム最年少で国士館大学の2年生、小俣夏乃(おまた・かの)は華麗な演技でチームを支えます。最後に32年ぶりの五輪出場を決めた男子水球。チーム唯一の学生が、日本体育大学の足立聖弥です。

世界の舞台でさらなる成長に期待!東京五輪の中心になる学生アスリート

シライ/グエン・シライ2・シライ/キムヒフン、さらにはシライ3と自身の名のつく技を4つも残す体操男子の白井健三も現役の大学生。2014年、男子史上最年少の17歳1ヶ月での世界選手権金メダル獲得した床のスペシャリストです。その捻り技は神の領域ともいえるほどで、”ひねり王子”と称されることも。オリンピックでの団体・個人・種目別と複数のメダルが期待されています。


“後方伸身2回宙返り3回ひねり”を披露する白井健三。シライ3と名付けられたこの技は最高難易度のH難度を誇ります。
(※動画のタイトルではG難度となっていますが、G難度のリ・ジョンソンを伸身で飛んだH難度の技です)

日本卓球の次期エースは、明治大学に通う丹羽孝希(にわ・こうき)。カウンターを得意とし、打倒中国のもと、たゆまぬ努力を続ける天才です。

男子20km競歩の東洋大の松永大介は、2014年世界ジュニア選手権男子1万mで金メダルを獲得した若きホープ。トランポリン男子、慶應義塾大学の棟朝銀河(むねとも・ぎんが)もめきめきと頭角を表す若手の筆頭です。同じく慶應大学に在学中の土居愛実(まなみ)はセーリングに出場。このオリンピックで、セーリング競技の知名度を上げる役割を果たす活躍が期待されます。

この他にも、ボート女子軽量級ダブルスカルの冨田千愛(ちあき)、テコンドー女子57kg級の濱田真由、団体競技を支えるホッケー女子の河村元美、アーチェリー女子団体・個人の永峰沙織が学生としてリオ五輪に出場します。

日本のお家芸柔道&レスリング!格闘技界の次世代を託された選手たち

これまでに日本がオリンピックで多くのメダルを獲得してきた柔道とレスリングにも、学生オリンピアンたちは出場します。

かつては日本のお家芸とも言われた柔道ですが、各国のレベルもアップして、苦境に立たされることも多くなってきました。そんな柔道に出場する柔道男子90キロ級のベイカー茉秋(ましゅう)と78キロ級の梅木真美は、柔道王国日本の復活をかけてメダル獲得を目指します。

アメリカ人の父を持つ柔道男子90キロ級のベイカー茉秋。同階級で世界ランク1位の日本期待の星です。

一方、今大会でもメダルラッシュが期待されるレスリング女子には、48kg級の登坂絵莉、63kg級の川井梨紗子、69kg級の土性沙羅(どしょう・さら)の至学館大学トリオ。登坂は世界選手権3連覇中。2月のアジア選手権で連勝はストップしたものの、59連勝と現在最も金メダルに近い選手の1人です。2階級あげてスピードで勝負する川井、日本女子レスリングの重量級を牽引する土性のメダルにも期待が高まります。

前回のロンドン五輪では9階級あった階級が、今大会では4階級と半減した男子。日体大コンビのグレコローマン59kg級太田忍とフリースタイル74kg級樋口黎(れい)が、1952年以降メダルを絶やしていないレスリング男子の期待を背負って戦います。

世界選手権3連覇中の登坂絵莉。金メダル獲得に期待大!

前半のメダルラッシュが期待される水泳と柔道は、開会式翌日の8月6日から戦いがスタート。若くして才能を発揮した学生たちが、オリンピックで世界の強豪相手にどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。2020年の東京オリンピックでは中心選手として活躍するであろう彼らの戦いに注目しましょう!

(Photo by Mark_JH and Rodrigo Soldon)