ラグビーW杯まで残り100日!代表選手名鑑 第3弾ロック編

ラグビーW杯まで残り100日!代表選手名鑑 第3弾ロック編 WATCH

ラグビーW杯まで残り100日!代表選手名鑑 第3弾ロック編

スポーティ

ラグビーW杯の開幕まで100日、6月4日にはW杯1次候補メンバー42人が発表されました。ここから9月3日の最終メンバー31人の登録まで、生き残りをかけた熾烈な争いが繰り広げられます。

W杯を前にラグビーを見てみようという初心者の方に向けて、日本代表候補選手をポジション別にご紹介して行く企画の第3弾、今回はチーム1番の巨漢が務めるポジション、「ロック」です。

ちなみに冒頭の写真は世界最強のニュージーランド代表(愛称オールブラックス)が試合前に見せる先住民マオリ族の勇者の舞「ハカ」。これが生で見られます!

第1弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「プロップ編」
第2弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「フッカー編」

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TOP写真 photo by Jean Francois Fournier Photographe

チームNo.1の巨漢 背番号4番、5番「ロック」

チームで1番デカい男が任されるポジション、それが背番号4番と5番のロックです。ワールドカップ出場チームなら身長2mは当たり前、巨漢揃いの南アフリカ代表なら2m10㎝級も珍しくなく、横に並んだ2mの大男がちょっと小柄に見えることもあります。

想像してみて下さい。敵チームの2m120㎏の巨漢が鬼の形相でボールを持って向こうから突進して来る姿を。巨大な肉体をフルに使って、ぶち当たって来るのです。危ないわ、怖いわで、逃げ出したくなります。そう、「あんなデカい奴いたら勝てない」と敵に恐怖心を抱かせるのもロックの重要な役割です。

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日本代表の写真をご覧ください。誰がロックか分かりますか。簡単ですね。正解は右から4人目、頭に白いテープを巻き薄いダウンを着ている選手です。国歌斉唱のシーンを見ただけで誰がロックかすぐに分かるようになればもうラグビー通です。

日本人では2m級の選手はほとんどいない為、代表のロックはまず間違いなく外国出身選手になります。ちなみに左隣にいる流(ながれ)選手は身長166㎝なので、30㎝以上の身長差があり、ペアルックを着た小学生とお父さんのようで微笑ましいです。

高さを生かしてボールをゲット

長身を生かしたロックの最重要ミッションが「ラインアウト・ジャンパー」です。ボールがタッチライン(サッカーでいうサイドライン)の外に出ると、その地点からボールを投げ入れてゲームを再開します。それをラインアウトと呼ぶのですが、その時、高長身を生かして天高くジャンプするのがロックの任務です。下からは1~3番の選手が太腿を持ってめいっぱいリフトします。空中戦を優位に運ぶためにも高さが求められるのです。

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スクラムを押すのもロック

下の写真のように、スクラムでは敵と身体を当て合う1列目を後ろから強烈にプッシュする2列目の4人のうち、真ん中の2人がロックです。

筆者はバックスの選手でしたので、スクラムなど組んだこともなく、ロックの押しを体感したこともありませんが、フォワードの選手によると、スクラムの優劣はロックの押しが非常に重要だそうです。

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ラグビーはチームの15人が、まるで会社の経理部と営業部と生産部といったように、それぞれまったく別の仕事をします。ルールが難しいとか、よく分からないとも言われますが、ラグビー経験者でも自分のポジション以外のことはよく知りません。

ルールもあまり分かっていません。経験者でさえ分からないので、初めてラグビーを見る方なら分からなくて当たり前。じゃ、どう楽しめばいいのでしょうか。

ラグビーは80分間続く「相撲」だと思って下さい。100m×70mの大きな土俵で人間と人間がぶち当たる音が響きます。15人の団体戦になった相撲では、怪力選手が敵を弾き飛ばし、小柄な選手がスピードで抜き去り、2mの巨人が空中戦でボールを奪い合う。手に汗握るスリルが80分間続くのです。ルールなど知らなくても、瞬間瞬間を直感的に楽しめます。

南ア産まれのスカイツリー グラント・ハッティング選手

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日本代表で唯一の2m越え、グラント・ハッティング選手。6歳の頃から既にデカかったという彼。南アから連れて来た美人の奥様がすぐに日本に馴染んでくれたこともあって日本が好きになったといいます。言葉には苦労したそうですが、最初に所属したクボタのチームメイトのお陰で、いい言葉からよくない言葉まで色々覚えたそうです。

足のサイズは31㎝、ベンチプレス150㎏を持ち上げる巨漢大足の怪力選手は、今W杯における日本代表の秘密兵器。なぜなら彼はまだ代表の試合に出場したことがないため、世界に知られていないのです。

代表選手になるには連続して3年以上その国に住まなければなりません。去年の冬、彼はついに在住3年を超え、晴れて代表資格を獲得したのです。日本に馴染んでくれた奥様のお陰です。体が小さい日本チームにとっての隠し玉がラグビーワールドカップで暴れまわれば、勝利は間違いなしです。

トンガ産まれのダンプカー ヘル ウヴェ選手

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日本人の美女との結婚をきっかけに3年前に帰化し、今や一男一女のパパ。お子様がとっても可愛いいので、ネットで調べてみて下さい。

ニュージーランドの高校卒業後に来日。日本にやって来た当初は、土のグランドが信じられず、練習が嫌だったそうです。それでも拓殖大学ではクラブ史上初の外国人キャプテンに就任。日本人となった今では「休みは要らないから練習したい」という昭和のサラリーマンのような働きぶりで、日本人以上に日本に染まっています。

そんな猛烈キャラから分かる通り突破力は驚異的。敵を次々なぎ倒してダンプカーのように突進していきます。そのパワーの源が全身を覆う筋肉。丸太棒のような太腿で敵をなぎ倒して前進します。彼がボールを持つシーンを見逃すな!

日本代表のディカプリオ!? ヴィンピー・ファンデルバルト選手

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長い髪を振り乱して走る姿はライオン、ルックスはイカついディカプリオ。その正体は日本代表ロックのヴィンピー。6年前に来日すると現在の奥様である金髪美女のシャンティさんが彼を追って来日したほどのモテ男。そして2年前、大阪海遊館の観覧車の中でプロポーズしたそうです。

時を同じくして、彼は純粋な南アフリカ出身者として初の日本代表に選出されました。2015年のワールドカップで日本が南アに勝った試合は、故郷から来ていた家族と共に大阪の自宅で母国を応援しながら見ていたそうですが、日本代表に選ばれた今や、南アと試合をしたら「次も日本が勝つ」と力強い言葉を残してくれています。今では家族そろって日本贔屓で、南アで牧場を経営する姉は、和牛を飼うようになったとか。

チームメイトからは「ヴィンちゃん」の愛称で親しまれている彼がロックで代表選出されれば、出場する全20チーム中、最小のロックとなるでしょう。小さくてもデカイ奴らを吹っ飛ばすカッコいいヴィンちゃんを、一緒に応援しましょう!

帰って来たレジェンド トモさん

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来日は2004年。1~2年で母国へ帰るつもりだったルーク・トンプソンは、親切な日本人のことが好きになり帰化してトンプソン ルークとなると、チームメイトからは「トモさん」と日本人のように呼ばれ、大阪弁もマスター、練習場へはママチャリで通う庶民派の関西人です。ひょっとしたらスーパーでも「まけて」が口癖になっているかもしれません。

W杯は2007年、2011年、2015年と3回連続出場し、伝説の南ア戦も主力として出場していました。代表出場試合数64は外国出身選手で最多のトモさん。「おじいちゃんやから疲れた、(代表は)引退や」と言っていたのですが、ワールドカップイヤーの今年、日本代表で構成されるプロチーム“サンウルブズ”に招集されると、「(この緊張感)久しぶりや」と、4大会連続出場に向けて意欲を見せたのです。

38歳での日本代表復帰なるか。中年おじさんの星として頑張って欲しいものです。

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