FC岐阜ラモス瑠偉監督も応援!CPサッカーフェスティバル in ぎふ 、今週末開催!

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FC岐阜ラモス瑠偉監督も応援!CPサッカーフェスティバル in ぎふ 、今週末開催!

スポーティ

2020年に東京で開催される「東京2020オリンピック・ パラリンピック競技大会」に向けて、障がい者スポーツへの関心も高まりつつあります。
Sportieではこれまで車椅子バスケやテニス、チェアスキー、ブラインドサッカーなどを取り上げてきましてきましたが、今回は「CPサッカー(脳性麻痺者7人制サッカー)」をご紹介したいと思います。

CPサッカーとはどんなスポーツ?

CPとは、英語の「Cerebral(脳からの)Palsy(麻痺)」の略。CPサッカーは脳性麻痺や脳卒中、交通事故などにより生じた脳の損傷が原因で身体に麻痺を持つ人が対象となります。脳性麻痺を持つ人が楽しむスポーツの中で、比較的軽度の脳性麻痺の選手がプレーできるように考案されました。

日本サッカー協会が今年4月に設立した「障がい者サッカー協議会」にも参加する競技で、国際的には「Football 7-a-side」と呼ばれ、盛んに行われている7人制のサッカーです。日本では9チーム、約130人の選手が競技を楽しんでいます(日本脳性麻痺7人制サッカー協会サイトより)。
※「障がい者サッカー協議会」には、アンプティサッカー、ソーシャルフットボール、知的障がい者サッカー、電動車椅子サッカー、CPサッカー、ブラインドサッカー、ろう者サッカーの7団体が参加しています。

CPサッカーは1982年に初の世界選手権が開催されました。その後、1988年のソウルでパラリンピックの正式種目に採用されると、競技人口、競技レベルともに大きく発展してきました。

日本は、2014年に発表された国際ランキングで13位。来年開催されるリオデジャネイロ・パラリンピックへの出場を目指してきましたが、残念ながら予選で敗れ涙をのみました。2020年の東京大会では正式種目から外れてしまったため、2024年で正式種目復活と大会出場をめざします。

チームワークが重要。CPサッカーのルールを解説

CPサッカーのルールは、FIFA(国際サッカー連盟)が定める11人制サッカーとほとんど変わりません。
異なるのは、下記の5点です。

・1チーム7人でプレーすること(そのうち1人がGK)
・ピッチ、ゴールポストが小さいこと
・オフサイドルールがないこと
・スローインの際、片手でのアンダースローインが可能なこと
・公式戦は、60分(30分ハーフ)で行われること

障がい者スポーツでは、公平に競技が行われるよう、クラシフィケーション(同じくらいの障がいごとのグループ分け)が行われます。CPサッカーは、麻痺の部位や程度が競技に与える影響に基づき、下記のクラシフィケーションが行われ、C5~C8クラスの選手が参加可能となっています。

C5 両下肢に麻痺があるが走可能
C6 四肢に不随的な動きがあるが走可能
C7 走可能な片麻痺
C8 極めて軽度な麻痺

試合には、必ずC5またはC6クラスの選手が出場しなければならず、もしいない場合には、1人少ない6人で試合をしなければなりません。また、C8クラスの選手は一度に1名までしか出場することできません。

複数のクラスでひとつのチームを作るので、選手の障がいは人それぞれ異なります。そのため、お互いの障がいを理解したプレーが非常に重要となります。試合を見る際は、お互いを生かし合うチームプレーに、ぜひ注目してください。

こちらはCPサッカーの紹介映像です。3:08からクラシフィケーションの説明がありますので、ぜひご覧ください。

サッカーを心から楽しむ姿が、一番の魅力

筆者は一度交流イベントで、CPサッカー選手と一緒にサッカーをした経験があります。ゴール前に駆け上がるスピード、身体を張ったディフェンス、高いテクニック、豪快なシュート。健常者サッカーと全く変わらないプレーにとても驚きました。

下記は、ロンドン・パラリンピック時の映像です。その力強くスペクタクルなプレーに見入ってしまいます。

CPサッカー選手との交流を通じて、何より印象に残ったのは、選手のサッカーを心から楽しむ姿勢でした。終始笑顔でボールを追いかける姿に、つられてこちらまで笑顔に。公式試合となれば選手も真剣モードですが、「大好きなサッカーを心から楽しむ」姿こそが、CPサッカーの一番の魅力なのではないかと感じます。

CPサッカーを観に行こう!

さてCPサッカーについて少し分かったところで、百聞は一見にしかず。実際の試合を観に行くチャンスがあります。

10月17、18日の2日間、岐阜県の長良川球技メドウにて「CPサッカーフェスティバル in ぎふ 2015」が開催されます。元サッカー日本代表の本田泰人氏による「CPサッカージュニアユースサッカークリニック」と「第15回CPサッカー全日本選手権大会」が行われ、日本選手権には、A・Sユナイテッド(埼玉県)、P.C.F.A. SALTAR(東京都)、横浜BAY FC(横浜市)、エスペランサ(川崎市)、FCプログレッソ(岐阜県)、大坂PAZ(大阪市)、CP神戸(兵庫県)の7チームが岐阜に集結し、日本一を目指して戦います。

開催地の岐阜県をホームタウンとするJクラブ、FC岐阜も、この大会を前面バックアップしています。キャプテンの深谷友基選手が大会スペシャルサポーターを務める他、普段から岐阜の障害者スポーツ選手との交流を続けるラモス瑠偉監督も、「日頃の練習の成果を発揮し、ここで一番いいパフォーマンスが出せるよう、仲間と精一杯頑張ってください。けがのないよう、仲間と良い思い出を作ってほしい」と選手たちを激励します。

ラモス監督応援メッセージ

深谷選手応援メッセージ

選手たちの熱いプレー、熱い思いを、ぜひ会場で感じてください。

CPサッカー サッカー 障がい者スポーツ