ドリブルで世界に挑む”ドリブルデザイナー”岡部将和さん

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ドリブルで世界に挑む”ドリブルデザイナー”岡部将和さん

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“ドリブルデザイナー”として、スピードが早い人、テクニックがある人、右利き・左利きなど、その人に合った抜き方を考案し、ドリブルに特化したクリニックを開いたり、YouTubeで配信する岡部将和さん。動画閲覧数は6000万PV以上にのぼり、世界中の人から視聴されています。

理論でドリブルを作り上げ、唯一のドリブルデザイナーに

岡部さんは、横浜マリノスジュニアユース、その後サッカーの名門桐蔭横浜大学サッカー部キャプテンとして活躍します。サッカーの道を走り続けた岡部さんですが、大学卒業の年にちょうどFリーグが開幕したことをきっかけに、プレーの場をフットサルに移すことを決意しました。
元々ドリブルが武器だった岡部さんは、Fリーグ所属後も独自の理論を用いて、ドリブルのスキルを上げていきました。
2008年バルドラール浦安所属時には全日本フットサル選手権優勝、2010年にも湘南ベルマーレで準優勝を飾るなど、持ち前のドリブルでフットサルでも結果を残してきた岡部さん。そんな岡部さんに転機が訪れます。

ドリブルを理論的に分析することが好きで、このアイデアを使ってできることはないか考えていました。たまたまFacebookで自分のドリブル動画を投稿した際、周りからの反応が予想以上に大きく、理論から組み立てられた、”誰でも抜けるドリブル”を発信する、ドリブルデザイナーとしての可能性を感じました。


一人一人の特徴に合わせたドリブルを指導

現在ドリブルデザイナーとして、クリニックで一般の人達にドリブルの理論を伝えています。生徒は子どもから大人まで、幅広い年齢層の人達です。
クリニックでは、始めに生徒自身で自分の特徴やプレースタイルを分析してもらいます。
プレーヤーのタイプは大きく分けて、『フィジカルタイプ』、『スピードタイプ』、『テクニックタイプ』の3種類。また、ドリブルを用いたプレーの種類は、『ボールを運ぶ』、『ディフェンスをぬく』、『ボールを守る』の3種類で、プレーヤーのタイプとプレーの種類の組み合わせでドリブル種類が決まります。
この分析をしてもらった後、様々な種類のドリブルを生徒に見てもらい、更に、一対一の対戦で実際の動きを伝えます。
クリニックで指導を受けた人達は、ドリブルの奥深さや様々なアプローチを知り、自身の可能性に気づくことができます。

プロのサッカー選手にも技術と理論を指導

一般の生徒だけでなく、日本代表選手を始めとする、プロのサッカー選手にも岡部さんのドリブルを見せ、岡部さんのドリブル理論を伝えています。
DFがコースを読んでいても必ず抜ける位置までボールを運び、その位置から1対1の間合いに入った瞬間まで逆算。
プロの選手も、この計算されつくしたドリブルには圧倒され、信頼をおいています。

海外では、ジーコやロナウジーニョに岡部さん自身のドリブルを見てもらい、元イタリア代表のマルコ・マテラッツィとは一緒にプレーをしたことも。

ドリブルは、サッカーにおいて試合の流れを大きく変えることができます。華麗なドリブルで相手を抜き去ると選手自身の気持ちがのり、その後のプレーにも良い影響を与えます。また、チャレンジングなプレーは、スタジアムを盛り上げます。プロである以上観客が喜ぶプレーをすることは重要ですよね。


日本を代表するドリブラー4選手のドリブルの特徴

岡部さんに日本を代表するドリブラーの特徴を分析してもらいました。
原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)は前への推進力のあるパワフルにボールを運び、一方、乾貴士選手(エイバル)は周りの選手を使いながら上手く抜きます。斎藤学選手(横浜F・マリノス)はスピード、宇佐美貴史選手(アウクスブルク)は緩急をつけたドリブルが武器です。

選手それぞれにドリブルの色がありますが、この4選手は共通して、ボールを前に運び、試合の流れを動かすことができます。

スペイン代表DFファンフランからボールをキープする乾貴士選手

挑戦することの大切さを伝えていきたい

岡部さんは今まで、サッカー、フットサル、様々なことに挑戦してきて、チャレンジすることの大切さを知りました。

今までの人生で、失敗したことは数多くあったけれど、挑戦して良かったと思っています。挑戦は失敗も含め、全て将来に活かすことができます。ドリブルを通じて、今後も挑戦することの大切さを伝えていきたいです。


現在トップドリブラーとして認知されているのはメッシとネイマールです。岡部さんは、世界中の人へ自身の挑戦を届けるために、この2人とコラボ・対談し、さらに、自身が考え抜いたドリブル理論を、彼らに伝えてみたいと熱く語ります。

岡部さんには更に大きな夢があります。
それは、ドリブル専門のコーチとしてクラブに所属し、世界一のタイトルを獲ることです。
ドリブルに特化した指導者がいるクラブは、まだ世界でどこにもありません。
岡部さんは、ドリブル専門コーチというポジションを確立させ、自らが指導した選手が世界で活躍することを夢見ています。

ドリブルデザイナーの第一人者として、日本のみならず、世界でも大活躍の岡部さん。
臆することなく、常に大きな目標に向かって挑戦していく、岡部さんの今後のチャレンジに目が離せません。

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