ジェフL 佐藤瑞夏が語る学業とサッカーの両立

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ジェフL 佐藤瑞夏が語る学業とサッカーの両立

スポーティ

前回、スポーティーではジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下:ジェフL)で主将を務める上野紗稀選手(23)に登場をしてもらい「仕事とサッカー選手としての両立」や「夢」などをお訊きしました。そして、シリーズ第2弾となる今回は、学業とサッカー選手を両立させている佐藤瑞夏選手(19)にお話を訊きました。

今夏、フランスで開催されるU-20女子ワールドカップフランス2018という夢の舞台に立つため、ピッチで汗を流す“ヤングなでしこ”佐藤選手の現在をお届けします。

お互いを高め合える

ーー佐藤選手の学業について、そして1日のスケジュールや1週間のスケジュールを教えてください。

私は、東京ベルエポック美容専門学校のトータルビューティー科で勉強をしています。エステがメインとなりますが、美顔のための手技を習ったり、体のケア技術、接客やおもてなしの仕方などを学んでいます。元々、美容に興味があったことで進学先をここに決めました。学校はとても楽しいです。将来的には、ここで学んだ知識を生かして、美容関係の仕事をしたいとも考えています。
スケジュールについてですが、月曜日から金曜日までは、学校に通い、土曜日と日曜日が休校です。授業は、午前9時10分から始まり、午後4時20分まで勉強をしています。チームの練習は、午後6時過ぎからスタートし、約2時間行われ、夕飯とシャワーを浴びて、自宅に着くのが午後11時前後になります。

ーー美容関係の学校に通っていますが、自身が美容や健康に気を付けていることなどはありますか?

自分で顔をマッサージしたりしますね。ニキビが出やすい体質なので、肌を乾燥させないようにしています。それと髪の毛のブリーチにはこだわっていますね(笑)。

ーーアスリートとして、食事面で気を付けていることはありますか?

しっかり三食食べることと、バランスを良く栄養を取ることを心がけています。自宅から通っているので、お母さんのお世話になりっぱなしです(笑)。

ーーオンとオフの切り替えについてはどうしているのですか?

基本、引きずることはありません。負けた時は、悔しい気持ちはありますが、ズルズルといかず、その瞬間から、気持ちを切り替えて行きます。オフの日には、家で体を休めること、ドラマを観ている時が多いですね。ただ遊びに行く時は、朝から予定を詰め込みます(笑)。

ーー学生とサッカー選手の両面を持っていますが、その両立で苦労している点、充実している点を教えてください。

学校での勉強は楽しいです。試験や検定もあるので、そこに向けての勉強は大変ですが、時間を見つけて学習をしています。だからと言って、苦だと思ったことはありません。友だちも勉強熱心で、お互いが高め合えていますので、自分も頑張らなければと感じます。また周りには、応援をしてくれる友だちも多いので、期待に応えられるようサッカーでも頑張りたいと思っています。

ポジション争いに勝ち、チャンスを掴む

ーー佐藤選手がサッカーを始めたきっかけを教えてください。

保育園の時に、友だちがやっていて“やってみたい”と思ったことがきっかけです。当初はお母さんに「女の子はやらない」と言われて、小学1年生になってもやりたかったので、地元の少年団に入りました。そこからずっと続けてきました。そして中学1年生の時に、ジェフLの試験を受けて下部組織に入りました。ジェフL、一筋で8年目です(笑)。お母さんも「こんなにサッカーをするとは思わなかった(笑)」と驚いていますし、試合日には応援に駆け付けてくれる、一番の身近なサポーターです。

ーー佐藤選手が感じるサッカーの魅力を教えてください。

個人的には、出来ないことがある方が楽しい。出来ないプレーを出来た時の喜びが嬉しいです。練習をして無意識でそのプレーが出来た時は本当に嬉しいですね。また、自分がクロスを上げ、それがピタリと前線の選手に合って得点につながることもですね。

ーー自身のストロングポイントについてはいかがですか?

得点を取ることも好きですが、クロスを上げることが好きです。そのためにキックの精度を磨いています。しかし、まだまだ足りないものがたくさんありすぎて、まずは1対1で負けないこと。当たり前のことからしっかりとやれるようにしています。

ーー昨年、中国で開催されたU-19アジア大会を振り返ると?

第1戦目のベトナム戦に出場させてもらいました。2ゴール・1アシストをしてプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたことは嬉しかったことです。ただ、代表として選出される周りの選手のプレーを見ると勉強になることばかりです。技術も視野も体の使い方も上手い。自分にとっては良い刺激になっています。だからこそ、もっと試合に絡めるようになりたいです。

ーー4月のフランス遠征についての感想を教えてください。

フィジカル面で勝てなければ、マイボールに出来ません。あらためて、フィジカルの大切さを感じました。実際に試合で感じたのは、外で見ていた以上にフィジカルが凄い。しっかり体を入れなければボールを取られてしまいますし、一瞬のスピードもあります。その中、動き出しなど通じる部分もあったことは収穫です。

ーー8月にはU-20ワールドカップが開催されますが大会に向けての意気込みを訊かせてください。

今、出来ることは、個人として、パス、トラップ、シュートなど1つ1つのプレーでレベルを上げること、急激に上手くはなりませんが1つ1つの動作を意識するだけでも変わると思っています。そして1対1に負けないためにもフィジカル面が大事になります。体を鍛えて行きます。足りない所はたくさんありますが、まずは日本代表メンバーに選ばれるように死にもの狂いで頑張りたいです。

ーー最後に佐藤選手にとっての目標を教えてください。

まずチームで試合に出ること。しっかりとポジション争いに勝ち、チャンスを掴みたいと思います。