サッカーにおける人種とスペックの違いは?

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サッカーにおける人種とスペックの違いは?

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先日行われたワールドカップベルギー戦、大変盛り上がりました。日本は先制し、2点決めたものの、後半ベルギーに2点入れられ、試合終了間際のアディショナルタイムで1点入れられてしまうという非常に惜しい結果でした。

それにしても、サッカーを見ていたら、海外の選手と日本の選手とでは、体格を始めボールの蹴り方等様々な部分が違うように感じました。

今回は、日本のサッカー選手と海外のサッカー選手では、どのような違いがあり、サッカーにおいて、どのように有利に働いているのかを紹介していこうと思います。

海外の選手は体格が大きく、フィジカルが強い

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まず、日本の選手と海外の選手を見比べて、すぐに分かることですが、海外の選手は、体格が大きく、日本の選手とは圧倒的に違います。この体格の違いは、ボールを取り合う接近戦では不利に働きます。

サッカーは、パスでボールを回しながら、相手のゴールに近づきシュートするので、あまり関係ないのではないかと考えるかもしれませんが、相手ボールを取りに行く時はもちろん、コーナーキックやスローイン等フィジカルの強さが求められる場面は多くあります。

少し前のデータになりますが、ドイツやブラジル、ベルギーといったFIFAランキング上位の国の選手は、平均身長・平均体重が184cm、76kgであるのに対して、日本の選手の平均身長、平均体重は178cm、73kgというデータが出ています。この体重の違いは、身長差もありますが、上半身の筋肉量の違いによるものと考えられます。

このデータからも、日本の選手と欧米諸国の選手とでは、圧倒的に体格差があることが分かると思います。こうした体格の差は、一言で言うなら、遺伝の違いにより生じています。世界の人種を大きく分けると、白人系、黒人系、アジア系に分けられますが、アジア系の人は、白人系、黒人系の人よりも、遺伝的に骨格が小さいことが知られています。骨格が小さいということは、それだけ筋肉が収まるスペースが狭いので、必然的に体格にも差が出てきます。

その他にも、日本の選手は筋力トレーニングを積極的に行うという風潮がなかったのが、体格が小さい原因と考えられます。また、日本の選手と比べて海外の選手は頻繁にフィジカルコンタクトを行います。今回のワールドカップでも、海外の選手は接触をいとわないプレーが多く見られました。Jリーグでは、こうしたフィジカルコンタクトは海外のリーグに比べて少なく、フィジカル的に劣っているのに加え、こうしたプレーに慣れていないことも海外での試合には影響を及ぼします。

黒人選手はスポーツに最適な筋肉をしている

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体格の他に、筋肉のつき方にも違いがあります。筋肉のつき方に関しては、黒人の選手が理想的な体格をしています。黒人の選手は、お尻やハムストリングス、背中やお腹などの体の中心に近い筋肉は、しっかり発達しているが、ふくらはぎのような末端の筋肉は細くなっています。

実際に白人と黒人の大腰筋(脊柱と大腿骨を結ぶ、股関節の屈曲に関わる筋肉)の大きさを比較した実験では、筋肉の横断面積が3倍以上違うという結果が得られています。

大腰筋は、主に太ももを前方に振り出す際に活動する筋肉です。そのため走ったり跳んだりボールを蹴ったりする際には、非常に重要な役割を果たします。陸上の短距離では、黒人選手が多い印象があると思いますが、これは、黒人選手は他の国の選手よりも大腰筋が非常に発達していることと関係しています。

サッカーでも、大腰筋が発達していることはアドバンテージとなります。速く走れることはもちろん、ヘディングをする際に高く跳べたり、ボールを強く蹴ることができるので鋭いシュートを打ったりすることができます。また、白人と黒人では、筋肉のタイプにも違いがあります。

筋肉には、瞬発的な力を発揮する速筋と、持久的な能力に優れた遅筋の2種類があります。黒人と白人を比較すると、黒人の方が、速筋が多いということが知られています。つまり、黒人は瞬発的な力を発揮しやすい筋肉をしているのです。

しかし、速筋は大きな力は出せるもののそれを持続する能力が高くないので、持久力に関しては劣るということになります。それでは黒人、白人と比べてアジア系である日本人の筋肉はどうでしょうか。黒人、白人は背中や腿裏のような後面の筋肉が発達している一方、アジア系では大胸筋や太ももなど全面の筋肉が発達しているという傾向があります。

大胸筋を使う競技といえば、ベンチプレスがあります。日本の選手でもベンチプレスで活躍している方は多くいます。しかし、スポーツの多くは走ったり跳んだりするものがほとんどで、速く走ったり高く跳んだりするには後ろ側の筋肉が重要となります。つまり、アジア系の筋肉のつき方はスポーツをするには不利な体型と言えます。

しかし、アジア系の筋肉のつき方も悪いことばかりではありません。アジア系では持久的能力に優れた遅筋線維を多く持っています。そのため運動を持続する能力には優れており、後半も体力を切らさずに戦えるという利点があります。

ここまで述べてきたように、人種の違いで骨格や筋肉のつき方にこれだけ差があります。海外の選手と戦う場合はこうした違いを意識して、何をトレーニングすべきかを決めたり戦術を立てたりする必要があります。

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