あの中島翔哉選手も!IT企業が行う選手マネージメント
SUPPORTあの中島翔哉選手も!IT企業が行う選手マネージメント
ポルトガルリーグで活躍するポルティモネンセの中島翔哉選手、ヴィッセル神戸の渡邉千真選手、サガン鳥栖の小野裕二選手、スラックラインの福田恭巳選手。この4人のスポーツ選手のマネージメントを手がけるのは、ITシステム会社のコネクト株式会社(以下、コネクト)。
今回はコネクトの百瀬俊介会長と選手マネージメントを担当する星野恭平さんにお話を聞きました。
右:百瀬俊介会長、左:星野恭平さん
百瀬俊介会長の過去記事
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選手のブランド力の向上をし、選択肢を増やすマネージメント
百瀬会長はもともとメキシコリーグでプレーをしていたプロのサッカー選手でした。
帰国後、日本における芸能やスポーツにおけるマネージメントに触れる中で、選手経験がある自分だからこそ出来るやり方で、選手のマネージメントをしたいと考えるようになりました。
選手にとって大事なことはブランド力の向上。ブランド力向上は、選手の選択肢を増やし、選手のセカンドキャリアの手助けになります。例えば引退後のキャリアについていくつかの選択肢があれば、現役時代に、よりリスクの高い挑戦をすることも可能です。
そのためには、選手自身にメディアに露出する重要性を理解してもらうことが重要となります。メディアの先にはファンがいて、多くのファンが付くことにより、企業などが選手を様々な面でサポートしてくれることに繋がるのです。このような支援は金銭面だけでなく、より選手の価値や人気を向上させるという好循環の効果を生み出すことになります。
海外移籍で高まるマネージメント会社の重要性
そんなコネクトは5月にポルティモネンセの中島翔哉選手とマネージメント契約をしました。この経緯については、ポルティモネンセのチーム側から打診があったそうです。
海外所属の選手がマネージメント会社を必要とする理由として、日本での活動のサポートを所属チームが行うことが難しいという点があります。国内のチームに所属している選手であれば、メディア対応や海外遠征からの送迎などをチームのスタッフがフォローしてくれます。一方海外所属の選手の場合、日本国内でそのような対応をするスタッフがいないため、マネージメント会社が、その業務を行うこととなるのです。
実際、サッカー選手の場合には海外移籍を契機にマネージメント契約するケースが多くなっています。
元々ポルティモネンセのオーナーやテクニカルディレクターを務めるロブソン・ポンテ氏(元浦和レッズ)と面識があった百瀬会長は、マネージメントを引き受ける前に、お互いの人間性の部分を共有したいと考え、中島選手に会いに行くことにしました。
その時の印象についてこのように語ってくれました。
元々すごくいい選手という印象はあったのですが、話していて、とにかくサッカーを愛しているという姿勢が伝わってきました。そのため、彼がサッカーに集中が出来る環境作りを手伝うということに意義を感じました。
その直後、日本に帰国した中島選手の元には、ワールドカップの代表発表前だったこともあり、ものすごい数のメディアから取材依頼がありました。その中で選手にストレスがないように対応を行ったのはマネージメント契約を結んだばかりのコネクトだったのです。
選手をより輝かせたい
マネージメントに携わる星野さんは、選手のマネージメントについてこのように語ってくれました。
僕は、選手たちが持っている、技術を磨き、自らを律し、成長させるという類まれな能力に敬意を持っていて、その部分を一般の人にもっと知ってもらいたいと思っています。一方で僕自身、彼らにはない社会人経験や知識を持っている部分もあります。こういう部分を伝えながら、黒子として選手をより輝かせられればと言う風に考えています。
マネージメントを行う上で、選手がプレーに集中できるような「かゆいところに手が届く」サポートも重要だと百瀬会長は語ります。選手が必要とする時のニーズに応えられる体制といつでも動ける体制を常に意識しているそうです。
自分の仕事の範囲を決めず、選手のサポートになることは何か?選手にとってどうすることが幸せに繋がるのか?ということを意識しているのがコネクトのマネージメントなのです。
インタビュー、文:萩原拓也(Sportie編集部)