ウエスタン・リーグ 今季まとめ

ウエスタン・リーグ 今季まとめ

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ウエスタン・リーグは9月28日をもって今季公式戦を終了します。残すところ約半月となりましたが、今季を振り返ってみたいと思います。

阪神とソフトバンクの首位争い

▶︎2018年度 ウエスタン・リーグ シーズン成績/チーム勝敗表
現在、首位を行くのは阪神タイガースです。64勝36敗7分けと最も勝ち星を稼いでいます。この後ろを福岡ソフトバンクホークスが2.5ゲーム差、59勝36敗6分けで追いかけます。3位は広島東洋カープで、38勝50敗11分けです。4位がオリックスバファローズで、広島とのゲーム差は1.5、38勝53敗13分けです。最下位は中日ドラゴンズ。36勝58敗14分けと大きく負け越し、首位阪神とのゲーム差は25.0、4位の中日とのゲーム差が3.5です。

投手は福永(阪神)が成長

▶︎2018年度 ウエスタン・リーグ シーズン成績/個人投手成績
ファームの目的はあくまで若手選手の育成です。一軍クラスの選手が不調や故障が原因で調整出場することも珍しくありませんが、若い選手を育てていくのが本来のファームの考え方だといっても差し支えないでしょう。

そんな中で、どんな選手が今季は実績を出しているといえるのでしょうか。
投手陣では阪神タイガースの福永春吾、広島カープの藤井皓哉の2人をあげることができます。福永は四国アイランドリーグplus出身の2年目。現在、規定投球イニングを投げているのは福永と山﨑颯一郎(オリックスバファローズ)の2人のみです。

そして、福永は18試合に登板し7勝2敗1セーブで防御率は3.83と、試合を任せられる投手になったといえます。独立リーグからNPB入りしても、更に一軍昇格するまでには時間がかかりますが、福永はファームで定期的に先発投手として投げ、且つまずまずの成績を出せており、来季は甲子園での登板も期待できそうです。

これに対して藤井は24試合に登板して、投球イニングは24回と3分の1。0勝2敗5セーブという内容からも、試合終盤に抑えとしての役割を期待されて登板しています。防御率は4.01です。藤井はおかやま山陽高から広島入りした21歳です。先発しロングイニング投げるのではなく、試合終盤に短いイニング投げるのとでは、求められるものも異なってきます。

僅差でリードしている試合では失点はダメージにもなりますので、走者を出さないようなピッチングも求められます。塁上に走者がいる状態でマウンドへ上がることも考えなければなりません。投球イニングは短いとはいえプレッシャーがかかる場面をシーズン通して経験することで、一軍のマウンドでも通用するものを得たのかもしれません。

来季が楽しみな野手

▶︎2018年度 ウエスタン・リーグ シーズン成績/個人打撃成績

野手ではどのような選手が頭角を現してきたのでしょうか。
打率の上位4人を見てみます。首位が川瀬晃、2位は釜元豪4位が塚田正義。ともにソフトバンクです。3位には板山祐太郎(阪神)が入っています。また、9位には島田海吏(阪神)も入っています。

ソフトバンクの川瀬は大分商高から入団し今年で20歳の内野手。釜元は西陵高から入団した24歳、登録は外野手です。ソフトバンクの選手で、特にこの2人はこれからを担っていく若手として二軍のレギュラーに定着しています。ソフトバンクは、2軍とは別に育成選手(今季は25人が育成選手として登録。巨人と並び最多)主体で3軍を組織し、四国アイランドリーグplusと定期交流戦を実施していることを考えれば、NPBの中で最も選手層が厚いといえますし、一軍昇格への競争は熾烈です。

次は阪神を見て行きましょう。板山は亜細亜大出身の24歳。登録は外野手ですが、内野手での出場が多く、ショートやセカンドの守備もこなします。島田は上武大出身のルーキーの外野手です。板山はレギュラーで4番打者として主力を担っていますし、島田もレギュラーとして出場します。この両選手も一軍で活躍できる日は遠くなさそうです。

他には、広島の高橋大樹や桒原樹らも打率10傑に名前を連ねています。広島は昨季、ファーム日本一となったものの今季は5割を切るシーズンとなりましたが、好調な一軍に若手随時選手を送り出しているという見方をすれば、本来のファームとしての役割をきちんと果たせているといえます。

選手の新旧入れ替わりに向けて

10月6日(土)にはKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎でファーム日本選手権が開催されます。

また、10月日8日(月)から29日(月)まで、宮崎県下で宮崎フェニックスリーグも始まります。

これは、かつてはウエスタン・リーグとイースタン・リーグがそれぞれ別々に行っていた秋季教育リーグを、NPB12球団とKBO(韓国プロ野球)のうち斗山ベアーズ、ハンファイーグルス、サムスンライオンズの3球団、そして四国アイランドリーグplus選抜チームの計16チームで行っているもので、今年で15回目となります。

しかし、宮崎フェニックスリーグがまだ終わらない10月25日(木)には、NPBドラフトが開催されます。そのため、それまでにかけて各球団は戦力外(自由契約)通告を行います。新たな選手を獲得するため非情とも思える通告もあります。

ファームにいる選手たちにとって、たとえ優勝争いやタイトル争いから外れていても、来季もチームに残りプレーするための戦いが続いています。公式戦が終了しても、宮崎フェニックスリーグや秋季キャンプを見据えての全力プレーが続きます。

※記録・データは9月9日現在


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