ついに来月開幕 ラグビーW杯を楽しもう!代表選手名鑑 第9弾ウイング編

ついに来月開幕 ラグビーW杯を楽しもう!代表選手名鑑 第9弾ウイング編 WATCH

ついに来月開幕 ラグビーW杯を楽しもう!代表選手名鑑 第9弾ウイング編

スポーティ

9月20日W杯開幕まで1か月を切りました!!! W杯メンバー31人も8月29日に発表されます。果たして筆者の予想は当たっているのでしょうか。楽しみでたまりません!!

W杯を機会にラグビーを見てみようという初心者の方にも分かりやすいよう日本代表候補選手をポジション別にご紹介して行く本企画もいよいよラス前、第9弾!スーパーかっこいいトライゲッターの「ウイング」です。

第1弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「プロップ編」
第2弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「フッカー編」
第3弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「ロック編」
第4弾 >> ラグビーW杯を楽しむ「フランカー編」
第5弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「ナンバーエイト」
第6弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「スクラムハーフ編」
第7弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「スタンドオフ編」
第8弾 >>ラグビーW杯を楽しむ「センター編」

メイン写真 photo by Jason Milich

トライを決めろ!背番号11番・14番「ウイング」

Embed from Getty Images

いきなりですがクイズです!!

サッカーでいう「ゴール」が、ラグビーの「トライ」です。敵のゴールラインを越えてボールを地面につければトライとなりますが、1トライで何点入るでしょうか? 

正解は、このブロックの1番下にあります。ラグビー最大の見所であるトライを決めるのが、背番号「11番」と「14番」のウイングです。

上の写真は、前回W杯のサモア戦で勝利を決定づけるトライを決めたウイングの山田選手。W杯直後は美人モデルのローラさんと夫婦でよくテレビに出演されていましたね。

そんなウイングですが、パスが回って来るのは1番最後。しかもボールに触る回数も少ないのに「トライを取るのが仕事」と言われます。どういうことでしょうか。

BK(バックス)ラインはスタンドオフ、インサイドセンター、アウトサイドセンター、そしてウイングの順で横一列に並びます。つまりウイングがいる場所は、常にグランドの1番端っこ、タッチライン際になります。

敵はスタンドオフ、2人のセンターに対し必死にタックルを仕掛けて来ますので、ウイングまではなかなかボールが回って来ません。 

そんなウイングの絶対条件がスピード。ひとたびボールを手にすると、その名の通り、空を飛ぶような圧倒的なスピードで敵を抜き去り、一瞬でトライラインを越えるのです。その瞬間、スタジアムは一気にヒートアップ!客席総立ちでトライゲッターに拍手と声援を送ります。

近年、世界ではウイングの大型化が進み、195㎝、120㎏のモンスター級快速ランナーも登場しています。さて、冒頭のクイズの答えは5点。一気に5点も入るので、トライを取るウイングには必然的に注目が集まるため、スターを多く輩出するポジションでもあります。

注目選手にどんな選手がいるのか、見ていきましょう。

■10mならボルトより速い!?福岡 堅樹選手

Embed from Getty Images

第一歩目からトップスピード。信じられないロケットスタートが魅力の福岡選手。最初の10mなら世界最速の男ウサイン・ボルトより速いと筆者はみています。実際、弾丸のような初速で世界最高の選手たちを何度も置き去りにしています。目にも留まらぬ速さを是非多くの日本人に目撃して頂きたいものです。

そんな福岡選手にはもうひとつの顔があります。それは未来のドクター。今回のW杯を最後に15人制のラグビーを終了し、母校・筑波大学の医学部に進学予定なのです。

祖父が内科医、父が歯科医、3歳からピアノを習っていたというセレブ一家に生まれた彼は、高校卒業時にもラグビーか医学部か相当悩んだ末、若い間しかできないラグビーを選択。今回2度目となるW杯の後、家業を継ぐことを決意しました。

まさに文武両道のスーパーマン。筆者のような凡人とは違い、ちょっと近寄りがたい気もしますが、勝負飯は丸亀製麺のうどんという庶民派、趣味は「猫のお腹を吸うこと」という謎の一面もある、なんとも可愛らしい人物なのです。

魅力いっぱいの福岡選手がトライを決めれば、ジャパンの勝利は間違いありません!!

■5人抜き6人抜きも当たり前 レメキ ロマノラヴァ選手

Embed from Getty Images

抜群のスピードと身体能力を武器に5人抜き、6人抜きも当たり前の活躍を見せているのが、日本人の奥様との間に3人の子供に恵まれた家族を愛するパパ、レメキ選手。その証拠に右耳の裏に「家族」、左耳の裏に「愛」というタトゥーを入れています。

2009年に20才で来日して今年で10年目。日本語もすっかり上手になり、カラオケの十八番はEXILEと尾崎豊だとか。なかでも「尾崎の『15の夜』LOVE」だそうです。

年齢の割にキャップ数がまだ一桁台なのは、2016年のリオ五輪まで7人制ラグビー日本代表のエースとして活躍していたから。メダルこそ逃したものの母国ニュージーランド撃破に貢献、4位入賞の立役者となったレメキ選手が15人制に来てくれたのは頼もしい限り。

上体を反らせて胸を張る独特の姿勢で走るレメキ選手に大注目です!

■サプライズ選出なるか!? アタアタ・モエアキオラ選手

Embed from Getty Images

8月29日、もしもあっと驚くサプライズがあるとすれば、それはアタアタ選手の代表入りでしょう。今春、世界最高峰の国際リーグ「スーパーラグビー」において、ニュージーランドのチーフスでデビューすると、23才の若さとワールドクラスのサイズを備えたウイングは、あっという間に正ポジションを獲得。その実力とパワーを世界に見せつけました。

来日2年目で高校日本代表、東海大学ではキャプテンも務めたアタアタ選手は、大トロとサーモンの握りが大好きで、納豆も食べられるという日本人以上のジャパニーズぶり。もちろん日本語もペラペラです。

W杯で対戦するアイルランドやスコットランド相手には大型ウイングが必要というジェイミー・ジョセフヘッドコーチの肝入りで代表候補合宿に呼ばれた秘密兵器ですが、まだ一試合も出場のチャンスが与えられていないのが気になるところ。

出れば爆発する期待が大きいだけに、W杯31名のリストに名前が載るのか。8/29が待ち遠しい限りです。


photo by Warren Rohner