ビジネスの観点からスポーツを学ぶ。香川真司所属ドルトムントと帝京大学がパートナー契約

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ビジネスの観点からスポーツを学ぶ。香川真司所属ドルトムントと帝京大学がパートナー契約

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ロシアW杯でも大活躍の香川真司選手。彼が所属するドイツ、ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントは、このほど帝京大学と日本初の学術研究パートナー契約を結びました。

これにより、帝京大学はドルトムントが持つ経営ノウハウを直接学べる環境になりました。2018年7月から経済学部グローバル人材育成プロジェクトの一環として、BVBプログラム(仮称)がスタートします。

同プログラムの内容は、サッカーイベントの企画運営を実施するアクティブラーニングや、学生による経営幹部へのインタビュー機会提供などがあります。30人の経済学部生が、ドイツで研修を受けることもでき、単位化も予定しています。また、幹部による日本での講演会は、一般のビジネスマンも参加可能となっています。

ドルトムントとは、数年の交流関係があった帝京大学。冲永佳史学長は、「若者のスポーツ離れが叫ばれる昨今、“スポーツをする”“観戦する”だけではなく、“ビジネス”の観点から学びの場を提供したい」と話しました。

教育理念に「自分流」を掲げる帝京大学。ドルトムントは、この考えに共感し、パートナー契約に至りました。「私たちのクラブはスーパースターを買うのではなく、若手を育てるという哲学を持っている。将来の社会に役立つチームでありたい。この思いが帝京大学の教育理念と共通している」と話すのはドルトムントCMOのカーステン・クラマー氏。

パフォーマンスを最大限に発揮し、信頼に応える「仕事」

ドルトムントは、若手の能力開発にウエイトを置いており、下部組織U-17は今年、7度目の優勝を手にしています。スウェーデンの若き至宝と呼ばれるアレクサンデル・イサクなど、トップチームにも若い力が次々と台頭。ブンデスリーガに欠かせない強豪クラブとして、地位を確立しています。

2005年、ドルトムントは、経営破綻の危機に陥りました。しかし、経営陣のブランドマネジメントや若手育成などの経営手法により組織再生を実現。カーステン・クラマー氏によると、この危機を支えたのはサポーターとの信頼関係だったと言います。

ドルトムントのクラブ会員は15万人以上。ほとんどが、ドルトムント近郊に住む人たちです。そして、毎試合8万人以上を動員しています。「ドルトムントは、会社で言えば中小企業。スポーツのパフォーマンスを最大限に発揮し、訪れてくれる人の信頼に応えることが私たちの仕事。この理念が“選手”としてだけでなく“スポーツビジネス”としての成功にもつながることを伝えたい」とカーステン・クラマー氏は語りました。

スポーツの世界は、大変厳しいもの。トップアスリートになる人は、ほんの一握りです。しかし、スポーツをするだけでなく、ビジネスの観点でチームを支え、選手やファンとともに感動を分かち合う仕事もあります。

帝京大学にとって、今回のパートナー契約で誕生したプログラムは、その仕事に邁進し続けるビッグクラブから直接学ぶことができる有意義なものとなりそうです。




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