独立リーグ観戦ガイド-下編-

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独立リーグ観戦ガイド-下編-

スポーティ

前回に続き独立リーグを紹介していきます。今回は国内で2番目に誕生したルートインBCリーグを紹介します。
*前回の記事はこちらから >>https://sportie.com/2019/01/ipbl

国内で2番目の独立リーグ

国内で2番目となる独立リーグが2007年からリーグ戦を開始しました。北信越BCリーグ、現在のルートインBCリーグです。発足当初は4球団、新潟アルビレックスBC、信濃グランセローズ、富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズです。

その翌年2008年にはBCリーグと名称を改め群馬ダイヤモンドペガサスと福井ミラクルエレファンツの2球団が増え6球団体制となります。

2014年から命名権を導入しリーグ名が現在のルートインBCリーグとなり、2015年には武蔵ヒートベアーズと福島ホープスが加入し8球団体制に、2017年には栃木ゴールデンブレーブスと滋賀ユナイテッドBCが加入し10球団体制になります。

そして、今年2019年からは茨城アストロプラネッツが加入し11球団体制になる予定(福島ホープスが福島レッドホープスに改称)です。

更には静岡、神奈川からも新球団創設の動きがあり、来年以降球団が増える可能性があります。NPBの既存の球団がなかった地域に積極的に球団を新設させ地域に根付いた運営をしています。

リーグ運営体制は

四国アイランドリーグplusと同様に前後期制とDH制を採用しています。予告先発制度も導入されています。また、現在では巨人(三軍)との交流戦も行われており、他のNPBの球団(ファーム)との試合も行われることがあります。

当初は信越地区と北陸地区の優勝チームでチャンピオンシップを行っていましたが、球団数の増えた現在はFUTURE-EastとADVANCE-Westの東西優勝チームでチャンピオンシップを行っています。但し、両地区の球団間の公式戦も行われています。

東西両地区の前後期優勝チームによるプレーオフで地区優勝を決定、両地区優勝チームによるチャンピオンシップでルートインBCリーグ優勝チームを決めています。そして、ルートインBCリーグの優勝チームが毎年、四国アイランドリーグplusの優勝チームと独立リーググランドチャンピオンシップを行っています。

発足した2007年以降、毎年NPB のドラフトに指名選手を輩出していますが、2015年以降は毎年、本指名も含め複数の選手が指名されるようになり、また、昨年の独立リーググランドチャンピオンシップでは群馬ダイヤモンドペガサスが香川オリーブガイナーズに勝ち独立リーグ日本一になるなどレベルは高いものとなっています。球団数が増えたこと、そして4月に開幕し9月に公式戦が終了するまでみっちりと試合をすることにより選手が成長しているのかもしれません。

ルートインBCリーグの歩き方

ルートインBCリーグでも関東エリアにある球団 (群馬ダイヤモンドペガサス、武蔵ヒートベアーズ、栃木ゴールデンブレーブス)の試合であれば、東京から日帰り圏内ということもあり、比較的手軽に観戦しやすいかもしれません。

武蔵ヒートベアーズであれば熊谷公園球場、鴻巣フラワースタジアム、県営大宮球場、越谷市民球場など、群馬ダイヤモンドペガサスは前橋市民球場、伊勢崎球場、城南球場、上毛新聞敷島球場などを、栃木ゴールデンブレーブスは小山運動公園野球場、栃木市営球場、清原球場、佐野市運動公園野球場などを使用し公式戦を行っています。

ここでは、北陸地区を中心にADVANCE-West(西地区)の各公式戦で使われる9つの球場を紹介します。

・アルペンスタジアム(富山県富山市)
あいの風とやま鉄道東富山駅下車徒歩約20分
JR富山駅から在来線で一駅目の東富山駅が最寄り駅です。駅の裏手の方に球場が見えますがダイレクトで結ぶ道路がなく歩くと20分程度必要。あいの風とやま鉄道は北陸新幹線開業に伴い富山県内の北陸本線を引き継いだ第3セクター鉄道で、ダイヤなどは比較的便利。球場はNPBの公式戦でも使用される立派な球場です。スタンドもゆったりと座って観戦することができます。

・ボールパーク高岡(富山県高岡市)
あいの風とやま鉄道西高岡駅下車徒歩約10分。線路沿いに球場がありアクセスは良い。ナイター設備有。富山駅から約25分、金沢駅から約30分(いずれも普通列車)と他の都市からの移動もしやすい。

・金沢市民球場(石川県金沢市)
IRいしかわ鉄道東金沢駅下車、もしくは北陸鉄道浅野川線磯部駅下車、いずれも徒歩約15分。IRいしかわ鉄道は北陸新幹線開業に伴い石川県内の北陸本線を引き継いだ第3セクター鉄道。金沢市郊外の長閑な地区にある球場です。アクセスも良くナイターの際でも帰りの足に困ることもない。また、富山方面や福井方面への移動にも便利。

・三国運動公園球場(福井県坂井市)
えちぜん鉄道三国芦原線三国港駅下車徒歩約15分。ナイター設備有。近くには福井県を代表する観光スポットの芦原温泉や東尋坊があります。ナイターの場合は三国港駅発福井行最終列車の時刻 (22時08分2019年1月現在)をチェックしておく必要があります。

・美浜球場(福井県美浜町)
JR敦賀駅から小浜線のローカル列車で揺られること20分。美浜駅下車徒歩約30分。タクシーは駅前に常駐しているので利用も可。美浜球場一帯は若狭湾に面しており、近くには三方五湖もあるなど季節によっては行楽客の多いこともあります。また、小浜線は本数が1時間に1本程度と少ないため、要チェックです。

・おおい町総合運動公園球場(福井県おおい町)
JR小浜線若狭本郷駅下車徒歩10分程度。敦賀駅から1時間20分ほど、東舞鶴駅から30分程度かかり、普通列車しかないため決してアクセスがいいとは言い難いですが、若狭湾に面した球場で環境はいい。

・湖東スタジアム(滋賀県八日市市)
近江鉄道八日市駅前から「ちょこっとバス」でひばり公園バス停下車すぐ。ナイター設備有。球場への路線バスの便が芳しくない点が難。とりわけナイター開催時、帰路はタクシーなどを利用する必要がありますが、昨年は八日市駅との間で無料シャトルバスが運行されたことも。

・甲賀スタジアム(滋賀県甲賀市)
JR草津線貴生川駅下車徒歩約20分。貴生川駅近くにコンビニもあり、必要なものを買い込むことも可。アクセスは決して悪くはない。

・守山市民球場(滋賀県守山市)
JR東海道本線守山駅から近江鉄道バスで守山市民ホール前下車すぐ。守山駅から徒歩だと30分程度要するためバスが便利。ナイター設備がなく、且つ鳴り物入りの応援ができないなどの制約もありますが、関西圏で交通に便が良く、北陸など他の地区へも移動しやすいというメリットはあります。

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